• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

歯周疾患における活性酸素ラジカル病因論の確立と臨床的応用への飛躍

研究課題

研究課題/領域番号 15791228
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児系歯学
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

小松 知子  神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (20234875)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード歯周病 / 活性酸素フリーラジカル / 老化 / ダウン症候群 / 電子スピン共鳴法 / ヒドロキシラジカル / Cu-Zn SOD / 歯肉線維芽細胞 / ESR / ヒドロキシルラジカル / 炎症性サイトカイン
研究概要

本研究プロジェクトは,「ダウン症候群患者の早期老化による歯周病易感染性と活性酸素フリーラジカルとの関連性を検討すること」を目的として進められ,申請者はすでにmatrix metalloproteinase(MMPs)と歯周病との関連性において、健常者に比べダウン症候群患者歯肉組織,歯肉由来由来線維芽細胞のMMP-2活性が高いことを報告し、さらにそのメカニズム解明のために本プロジェクトにおいて活性酸素フリーラジカルの検出技術として電子スピン共鳴(electron spin resonance ; ESR)を駆使し,炎症性サイトカインであるIL-1β刺激によりダウン症候群線維芽細胞から産生される活性酸素フリーラジカルがIL-1βの濃度依存的に増大し,ダウン症候群線維芽細胞から産生される活性酸素フリーラジカル産生量は健常者の線維芽細胞より高いことを見出した。「活性酸素フリーラジカルとMMP-2活性との関連性」についてダウン症候群患者は健常者と比較して約50%Cu, Zn superoxide dismutase過剰産生しているといわれている。本研究プロジェクトにより活性酸素フリーラジカル生成量においても同様に約50%亢進していることをESR法により直接的に初めて証明した。この結果は単に歯周病発症のメカニズムに活性酸素フリーラジカルが関与するというだけではなく,ダウン症候群の早期加齢のメカニズムの解明を導く可能性からも注目に値する。すなわち,これまで報告された神経変性疾患との活性酸素フリーラジカルとの相関を含めて中枢神経機能に対する活性酸素フリーラジカルの病態生理学的役割の解明につながるものと考えられる。これら成果についてはJournal of Dental Researchに現在論文として2編投稿予定である。また、これまでのESR法による活性酸素フリーラジカル測定技術の臨床応用としての唾液の抗酸化測定にも成功しているので今後さらに発展させたい。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 重度歯周炎を伴ったフェニトイン性歯肉増殖症患者の歯科治療〜地域連携によるチームアプローチ〜2004

    • 著者名/発表者名
      小松知子 他4名
    • 雑誌名

      障害者歯科 25・4

      ページ: 620-627

    • NAID

      10013795773

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 生活習慣病と食品機能特性2005

    • 著者名/発表者名
      荒木葉子 他12名
    • 総ページ数
      183
    • 出版者
      (株)初教出版
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi