研究課題/領域番号 |
15791232
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
白數 慎也 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (20330144)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 線維芽細胞 / IGF-I / PDGF / adenosin / ATP / アデノシン |
研究概要 |
adenosineおよびATPによりIGF-Iによる増殖能増強は抑制されるが、PDGFによる増強は抑制されないことが明らかとなったので、これらのメカニズムを明らかにする目的で各種キナーゼ阻害剤を用いて解析を進めた。まず、HPLF増殖能に対する各種キナーゼ阻害剤の単独効果を検討したところ、LYは5μM濃度から、SBは10μM濃度からそれぞれ濃度依存的にHPLFの細胞増殖能を有意に減少させることが判明した。また、PDにおいては20および50μM濃度において細胞増殖能を有意に減少させた。 単独で抑制効果を示さないLY 1μM、SB 5μM、PD 10μMを用いて、IGF-IおよびPDGFに対する影響を検討したところ、SBによりIGF-Iによる増殖効果が有意に減弱することが明らかとなった。 続いて、増殖因子にadenosineあるいはATP、さらに各種キナーゼ阻害剤を同時添加した場合の影響について解析を進めたところ、adenosineによるIGF-I増殖の減少効果がSB添加によりさらに有意に減弱することが明らかとなった。しかしながら、LYおよびPD添加ではこのような効果は観察されなかった。さらに、PDGFの場合にはadenosine添加による著変は見られなかったにも関わらず、SB添加に伴う増殖能の有意な減弱が観察された。しかしながら、LYおよびPD添加ではPDGFによる増殖に著変は認められなかった。 一方、ATPによるIGF-I増殖の減少効果はadenosineの場合とは異なりLY、SB、およびPD添加によりいずれもさらに減弱することが明らかとなった。、 また、PDGFの場合にはadenosine同様、ATP添加による著変は見られなかったにも関わらず、LYおよびSB添加に伴う増殖能の有意な減弱が観察された。しかしながら、PD添加ではPDGFによる増殖に著変は認められなかった。
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