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MMPの転写促進活性を有する遺伝子多型は歯周病のリスクファクターになりうるか?

研究課題

研究課題/領域番号 15791235
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関新潟大学

研究代表者

久保田 健彦  新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (50303136)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードmatrix metalloproteinase / gene polymorphisms / periodontitis / susceptibility / diagnosis / matrix metalloproteinases
研究概要

Matrix metalloproteinase(MMP)-1とMMP-3は、歯周炎における結合組織破壊に深く関わっている。また、MMP-1 1G/2G(-1607),MMP-3 5A/6A(-1171)の遺伝子プロモーター領域の多型はそれぞれの遺伝子発現量に影響することが知られている。本研究の目的は、これらの遺伝子多型が歯周炎発症・進行の感受性に関係があるかについて調べることである。
新潟大学歯学部付属病院歯周病診療室を受診した患者のうち、十分なインフォームドコンセントが得られた侵襲性歯周炎患者(AgP)37名、慢性歯周炎患者(CP)(軽度65,中等度84,重度56名 計205名、及び健常者(HC)142名の計384名を対象とし、末梢血よりゲノムDNA採取・抽出した。被験者はすべて全身的に健康で喫煙歴のない日本人を選択した。遺伝子多型のタイピングは、各々の多型領域に特異的なプライマーとMGBプローブを設計後Taqman【○!R】 PCR反応によりFAMとVICの蛍光の違いを検出するABI PRISM 7900HT Sequence detection systemにょり決定した。
本研究において,国内外で初めてTaqman【○!R】PCRによるMMP-1,-3遺伝子多型解析に成功した。遺伝子多型頻度の結果は以前報告された正常日本人における頻度と近似していたが、欧米人やブラジルの報告とは異なる傾向を示した。MMP-1 1G/2G(-1607),MMP-3 5A/6A(-1171)共に遺伝子多型分布、アレル頻度、アレル保有率,ハプロタイプ頻度についてAgPとHC間、AgPとCP間、CPとHC間すべてにおいて統計学的に有意差は認められなかった。またCPの重症度においても相関は見られなかった(J.Clin.Peri.2004)。
以上より、Taqman【○!R】PCR法を用いたSNPタイピングは従来のRFLP法やシークエンシング法より簡便・迅速でしかも正確であることが確認された。MMP-1及びMMP-3は結合組織・骨組織破壊において重要な役割を果たしていると同時に治癒や組織リモデリングにも関与している。また他のMMPsやTIMPsとの量的バランスも考慮する必要があり、今回のMMP-1,-3遺伝子プロモーター領域の多型のみでは歯周炎のリスクの統計学的な決定までは至らなかったが、現在口腔癌転移との関連について解析を行い関連を見いだし論文作成中である。更にMMPs/TIMPs均衡につき転写・タンパクレベルで発現定量を追加研究している。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 産業財産権 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] Matrix metalloproteinase-1 and -3 gene promoter polymorphisms in Japanese patients with periodontitis2004

    • 著者名/発表者名
      Itagaki M, Kubota T et al.
    • 雑誌名

      Journal of Clinical Periodontology 31

      ページ: 764-789

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [産業財産権] MMP-1遺伝子のSNPを用いた口腔癌の検査方法2005

    • 発明者名
      永田 昌毅, 久保田 健彦
    • 権利者名
      新潟大学
    • 産業財産権番号
      2005-194121
    • 出願年月日
      2005-07-01
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [文献書誌] Itagaki M, Kubota T et al.: "Matrix metalloproteinase-1 and -3 gene promoter polymorphisms in Japanese patients with periodontitis"Journal of Clinical Periodontology. in press. (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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