研究課題/領域番号 |
15791310
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 (2004-2006) 埼玉県立大学 (2003) |
研究代表者 |
木下 里美 (高野 里美) 神奈川県立保健福祉大, 保健福祉学部, 講師 (60315702)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 集中治療室 / ICU看護師 / 死 / 終末期ケア |
研究概要 |
1.ICUでの終末期における看護師の実践に関する面接調査結果の質的記述的分析 (1)死の予測:「治療に反応しない」「身体の変化」「直感」で感じる、「外観の変化」に分類できた。(2)医師に対して:看護師は患者の死を予測すると、「医師の気持ちや行動に変化を与える」「医師と家族間の調整」「医師との協働」を図る行動をとっていた。(3)患者に対して:「環境を日常生活に近づける」「元気だった頃の姿や生活に近づける」ことを行っていた。(4)家族に対して:死が予測されると、まず家族に死の可能性について話す「情報提供」を実施していた。そして、家族が「患者に会いたい時にはいつでも会える時間と場所の提供」「家族の心理状態を読み取る」「家族から逃げている自己(看護師自身)を自覚し、家族に近づく」「誠意を持って話す」「家族の思いを引き出す」「看護師との関係を築く」「家族と看護師間の距離の調整」「家族がしたいことを見つけ提供する」「ねぎらう」「家族と患者間の距離の調整」「家族間の調整」「家族が良かったと思える体験を作る」「家族が死を受け入れるのを待つ」といった、家族が死を受け入れるためのケアを行っていた。(5)同僚同士:「看護師間で共有する」や、「自分自身の気持ちの整理や転換」を行っていた。(6)ケア評価:「効果を実感する」のは、家族の言葉や表情、行動の変化、看護師の達成感からであった。一方、「ケアに対する不全感」や「看護師の限界」を感じたり、患者の死後、家族は本当に納得されていたのかなどの「気がかりなこと」が残るケースもあった。 2.ICUでの終末期ケア困難感尺度の作成 これまでの研究結果から78項目の尺度を作成し、約250名のICU看護師に調査を実施した。困難観尺度の妥当性を検討するために、「Frommeltの終末期態度スケール」「臨床看護師ストレス尺度」「専門職的自律性尺度」を同時に調査し、現在分析中である。
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