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看護師による統合失調症患者の服薬心理教育に関する実践理論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 15791314
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関福井大学 (2004-2005)
岐阜県立看護大学 (2003)

研究代表者

松田 光信  福井大学, 医学部, 助教授 (90300227)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード心理教育 / 患者教育 / 服薬教育 / 統合失調症 / 精神科リハビリテーション / 看護介入 / 介護介入
研究概要

本研究が目指すところは,統合失調症患者に対する一看護介入としての服薬心理教育(以下,心理教育)に関する実践的な看護理論を構築することである.
心理教育を運営する看護師は,「患者の思いを引き出す」,「わかりやすい言葉で言い換える」,「辛さをわかろうとする」,「患者の言葉を肯定的に言い換える」,「具体策を提案する」,「他のメンバーの経験を引き出す」,「患者自身に判断を任せる」などのコミュニケーション技術を駆使し,患者をエンパワーメントしていた.
一方,心理教育を受けた精神疾患患者による服薬の受け止めは,≪医療者への信頼≫対≪医療者への不信≫,≪薬に頼る≫対≪薬に頼りたくない≫,≪生活に服薬を組み込む≫対≪生活に服薬を組み込まない≫,≪孤独感から開放される≫対≪孤独な生活≫という対立するカテゴリーのほか,≪自分が病気だと思わない≫,≪自分は病気かもしれない≫,≪病気を隠して生きる≫という病気の受容過程を表すカテゴリー,そして≪退院後は上手に暮らす≫という患者が将来を見通しているカテゴリーが見出された.このように,心理教育を受けた患者の心理状態はアンビバレントであるといえるが,これを心理教育による患者への悪影響と捉えるのではなく,むしろ,服薬することによる自らにとっての利益を患者が主体的に考えようとしている結果と捉えることが妥当であろうと考えられた.
今後,患者の関心をさらに高め精神症状の自己管理を促進するためのプログラムへと発展させるには,医療者との良好な関係の構築,服薬に対する恐怖感の軽減,服薬することに対する価値の向上,病気の受容の促進,退院後の生活設計への興味の喚起を強化することを目指す内容へと修正する必要がある.また,精神科急性期治療病棟で心理教育を実施する場合は,プログラムのセッション回数を少なくしなければ,患者が退院するまでに全プログラムを終了することが難しい.したがって,先述した内容の修正とセッション回数を減少させることが今後の課題である.

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 看護師による一看護介入としての服薬心理教育導入2004

    • 著者名/発表者名
      松田光信
    • 雑誌名

      精神科看護 31(7)

      ページ: 42-46

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 看護技術実習ガイド5 精神看護技術-その手順と根拠- 第2版2006

    • 著者名/発表者名
      山本勝則, 藤井博英 編著
    • 総ページ数
      249
    • 出版者
      メヂカルフレンド社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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