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乳房ケアの適正価格算出に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15791332
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関東邦大学 (2004)
日本赤十字広島看護大学 (2003)

研究代表者

松永 佳子  東邦大学, 医学部, 講師 (70341245)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード乳房ケア / 価格 / コンジョイント分析 / 母親 / 助産師 / 適正価格 / 母乳外来
研究概要

15年度は、第1段階として、退院後の母乳ケアに関する実態調査を行った。その結果、退院後の母乳ケアを提供している施設は多くあるが、その質やアメニティが充実しているとはいいがたく、その価格についても施設により異なっていることが明らかになった。
以上の結果、退院後の母乳ケアは、乳汁分泌維持・促進するケア、トラブル解決のためのケアが中心であるため、本年度は、これらのケアに関する適正価格を算出するために助産師および、ケアを受けている母親を対象にコンジョイント分析行い、価格を導くことを試みた。コンジョイント分析とは、(1)まず、いくつかの仮想的なシナリオとそれに伴う選択肢からなる質問紙を作成し、回答者に最も好む選択をしてもらい、(3)その結果を基に、仮想シナリオや個人の属性を説明変数、行動選択を被説明変数にして統計モデルを推定する方法である。
対象は、2003年10月から2004年3月までに、中国・四国地方にある産婦人科を有している40施設および全国にある赤十字病院13施設の産婦人科病棟に勤務している助産師570名と同施設の母親学級あるいは母乳外来に来院した母親330名である。データ収集は、自記式無記名調査票を郵送し、回収も郵送にて行った。
価格をコンジョイント分析の結果、母親が評価した価値は以下の通りである。乳汁分泌維持あるいは促進するケアの価値は4282円、発熱のないトラブルのためのケアの価値は3905円、発熱を伴うトラブルのケアの価値は3541円であった。また、助産師が評価した価値は、給与20万円の助産師の場合、乳汁分泌維持・促進のケアでは給与が764円増加すると、発熱を伴わないトラブルのケア給与が933円増加すると、発熱を伴うトラブルのケア場合、給与が1179円増加すると限界効用と一致した。なお、助産師を対象としたコンジョイント分析では、今後ケアの価格を算出するために、施設としてどの程度の収入が必要なるかについて検討していく必要があり今後の課題としたい。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 退院後の母乳ケアに関する現状2005

    • 著者名/発表者名
      松永佳子
    • 雑誌名

      母性衛生 46(1)

      ページ: 401-408

    • NAID

      10015586816

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 経営者としての開業助産師 経営感覚を身につけた助産師になるために2004

    • 著者名/発表者名
      松永佳子
    • 雑誌名

      助産雑誌 58(10)

      ページ: 855-860

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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