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高齢者施設におけるケアスタッフの夜勤帯の連続する排泄介助に伴う腰痛に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15791341
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 地域・老年看護学
研究機関金沢大学

研究代表者

正源寺 美穂  金沢大学, 医学部, 助手 (80345636)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード高齢者施設 / ケアスタッフ / おむつ交換 / 連続 / 腰部前傾角度 / 体幹前傾角度 / 膝屈曲角度 / 前傾角度 / 腰部負担
研究概要

<目的>
昨年度は,高齢者モデル4人を連続しておむつ交換した結果,人数を重ねるごとに腰部前傾角度が減少し,所要時間が増加する変化が腰痛歴のある1名にみられた.今年度は,夜勤帯の連続したおむつ交換として10人を想定し,4人連続との違いについて検討した.
<研究方法>
1.対象:被験者は,研究協力の得られた高齢者のおむつ交換に熟練し,腰痛歴のある看護師.高齢者モデルは,研究に同意し寝たきりランクC2を想定した看護学生.
2.方法:被験者は,通常用いる作業姿勢で高齢者モデルを10回連続しておむつ交換した.腰部前傾角度は,光ベルコム製関節角度測定センサー(DIANGLE)を用いて測定した.体幹前傾・膝屈曲角度は,デジタルビデオカメラを用いて撮影し,動作解析ソフト(Bless Pro)で解析した.主観的な反応として,1回ごとに負担の有無・部位・内容などを確認した.
<結果>
1.腰部前傾角度は,67.6度から62.5度と4人目までは平均角度が減少した.しかし徐々に増加して6人目68.4度をピークに再び減少し,8-10人目に約65度を維持した.
2.体幹前傾角度は,53度から64.9度へとゆるやかに増加した.同様に膝屈曲角度も148度から168.2度へとゆるやかに増加した.
3.主観的な反応として,1人目から腰部の痛み,4・5人目から背中に広がる痛み,8人目以降には下肢後面の痛みがみられた.その反面,「背中を伸ばせば楽になる」とし,終了後には,「腰は痛いけどまだやれる.座ったら楽になる」と述べた.
<考察>
今回を通じて,連続4人目以降10人目までのおむつ交換は,回数を重ねるごとに身体を起こし再び前傾姿勢を保つこと,また,膝関節や下腿の筋群に力を入れて腰部負担を軽減していると考えた.そのため,角度だけでなく,筋電図等の指標と一緒に捉える必要性が示唆された.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 正源寺美穂, 泉キヨ子, 平松知子, 天津栄子: "高齢者の排泄介助におけるケアスタッフの腰痛に関する研究-夜間1人で行う排泄介助時の作業姿勢について-"日本老年看護学会誌. Vol.8 No.1. 22-29 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 正源寺美穂, 利田美奈子, 泉キヨ子, 平松知子, 加藤真由美: "高齢者看護・介護における排泄介助に関する基礎的研究(第1報)-おむつ交換時の各動作に伴う腰部前傾角度と所要時間-"第11回看護人間工学部会抄録集. 6 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 正源寺美穂, 利田美奈子, 泉キヨ子, 平松知子, 加藤真由美: "高齢者看護・介護における排泄介助に関する基礎的研究(第2報)-1人で連続して行うおむつ交換時の腰部前傾角度の変化-"第12回システム連合大会抄録集. (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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