研究課題/領域番号 |
15791344
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
黒岩 智子 広島大学, 大学院・保健学研究科, 助手 (10335648)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 胃瘻 / 高齢者 / 終末期 / 満足感 / QOL |
研究概要 |
本研究は積極的治療を目的としない高齢PEG患者の家族が、患者のQOLをどのように捕らえ評価しているかを明らかにし、さらに患者サイドからのPEG導入に対する評価にもせまることを目的とした。対象者は入院・入所中の高齢PEG患者の主介護者である。面接調査を行った対象者25名について、その基本属性ならびに高齢PEG患者の基本情報に対して記述統計を行い、それらと対象者の基本属性・患者の基本情報と調査項目の関連性を分析した。調査内容は、家族のPEG導入に対する満足感、家族が考える患者自身の意向、PEG導入に関しての家族の日常生活に関する評価、家族が感じる患者のQOL(フェイススケール)ついてであった。面接調査を行い以下の結果を得た。1.家族の満足度は、過半数の68%であった。2.家族の満足度は、家族からみた患者の意向と有意に関連していた。3.一般的に考えられているPEGの利点・欠点については、患者の家族によってとらえ方はさまざまであり、個人差があった。4.家族の満足度は、睡眠状態の改善と患者の言動の増加に有意に相関がみられた。5.家族の考える患者のQOL(フェイススケール)は、家族の面会回数と有意に関連していた。以上の結果を日本老年看護学会第9回学術集会でポスター発表し、現在、同学会誌に投稿中である。 また、同じく引き続き在宅において長期(6ヶ月以上)高齢PEG患者の主介護者である対象者6名に訪問面接調査を行った。プレ調査の結果より、現在の社会問題となっている老々介護状態にあり対象者は60歳以上がほとんどで、当初予定していた記入による郵送アンケート調査は困難と考えられた。そのため訪問面接調査に切り替えて行った。在宅における家族の満足度は100%であり、患者が入院・入所中の家族の満足感と比較すると在宅介護におけるPEGへの満足感は高いという結果となった。
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