1. 具体的内容 本研究の目的は、日本の学校現場におけるエビデンス活用の方法と課題を明らかにすることである。エビデンスに基づく教育について、調査・実践・研究発表を行った。調査は、アメリカ・ニュージーランドのエビデンス専門機関であるWhat Works Clearinghouse、BESを訪問し、インタビュー調査を行った。加えて、文献調査も行った。得られた情報をもとに、学校現場で実践を行った。その結果、エビデンス活用において、エビデンスを提供する専門機関の必要性、エビデンスを活用する実践者の力量形成が重要であることが明らかになった。成果発表については以下である。 (1)一般公開研究会主催 ・エビデンスに基づく教育研究会(Evidence Based Education研究会 : 以下EBE研究会)を開催し、アメリカ・ニュージーランドの専門機関の取り組みをエビデンスに基づく教育研究会のHPにて広報した。 (2)エビデンス活用のためのフィールドワーク ・養老町立養北小学校をフィールドとして、エビデンスを活用した教育実践を試み、それらの成果を、エビデンスに基づく教育研究会にて、口頭発表を行った。 (3)国際シンポジウムの企画・開催 ・視察先で、日本のエビデンスに基づく教育の状況について、プレゼンテーションを行った。アメリカ・ニュージーランドとも教育省関係者が同席し、積極的な意見交流を行うことができた。(平成27年8月、平成28年8月) (4)研究に基づく学会発表 ・日本評価学会にて、アメリカ・ニュージーランドのエビデンス機関の視察について執筆・報告を行った。平成27年沖縄コンペンションセンター「日本におけるエビデンスに基づく教育のあり方~WWC・EPPIと国内の現状から~」 平成28年広島大学「教育分野におけるエビデンス仲介機関の実態~イギリス・アメリカ・ニュージーランドのエビデンス仲介機関の視察報告~」
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