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赤外線放射温度計では測定不可能な水中で温度変化をする物体の可視光による温度測定

研究課題

研究課題/領域番号 15H00319
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 工学Ⅰ(機械系)
研究機関東京大学

研究代表者

上村 光宏  東京大学, 生産技術研究所, 技術専門員

研究期間 (年度) 2015
研究課題ステータス 完了 (2015年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2015年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード温度測定 / 可視光 / RGB明度
研究実績の概要

本研究は赤外線放射温度計では計測不可能な水中の物体の温度変化を非接触で測定することや、水中で電場が印加されている環境での物体の温度変化を測定する手法を確立することを目的として、水中での減衰が赤外線と比較して極めて少ない可視光を用いて、物体のビデオ映像の解析から可視光の特にRGB(赤色、緑色、青色)の放射強度(明度)変化を温度に変換する手法を次に示す温度計測フローで確立した。すなわち①電場を印加しない水中での沸騰実験の観察ビデオ映像を解析して伝熱面表面の赤色、緑色、青色(以下RGBと記す)各色の明度を記録し温度との相関を得る。②電場を印可しない沸騰実験で温度測定と同時にビデオ撮影する。③ビデオ映像の1コマ毎にRGBを計測する。④温度とRGBとの回帰曲線を求める。⑤電場を印可した沸騰実験のビデオからRGBを計測する。⑥回帰曲線にRGBを入力し温度を求める。本研究の実験範囲ではRGBによる伝熱面温度測定で精度をある程度確保できると思われるのは伝熱面温度が800℃以上の高温域と200℃以下の低温域であった。なお解析はRGB各色の明度を0~255の値で示すもので測定精度は温度換算で±4K程度である。この結果, 水中での物体の温度測定を離れた場所からビデオ撮影することで可能となり、また温度センサーを物体に設置することなく水中の物体周りの物理的環境を乱さずに温度測定できるので, 数値計算の精度向上の為の検証実験における精密な測定など、物体に非接触での温度測定が可能になったので工業的に極めて広範囲の分野に応用されることが予想される。更に工業に留まらず例えば調理中の天ぷらの具材の温度測定など一般社会生活にも応用されることが考えられ極めて有意義である。

報告書

(1件)
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] An Optical Method for Measurement of Temperature Changes of an Objectin Water where Infrared Thermometric Measurements would Fail2016

    • 著者名/発表者名
      上村 光宏(Mitsuhiro Uemura)
    • 学会等名
      Proceedings of the First Pacific Rim Thermal Engineering Conference
    • 発表場所
      米国・ハワイ
    • 年月日
      2016-03-14
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

URL: 

公開日: 2015-04-16   更新日: 2020-05-15  

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