本研究では、これまでに国際共同研究を行ってきた中国の若手女性研究者の厦門大学Ren Lei教授と浙江工業大学Xiao Fan准教授と共に中国の厦門と杭州、日本・岡山市で国際化学実験教室を行うことを目的とした。 具体的な活動としては、2015年9月に中国・厦門市内の演武小学校と中国・杭州市内の長江実験小学校で合計90名を対象とした国際化学実験教室を共催した。また、2015年10月に厦門大学Ren教授を日本に招聘して、日本・岡山市の公立小学校と科学施設にて合計50名を対象とした実験教室も共催した。いずれの実験教室でも多くの取材を受け、日中のwebsite等で紹介された。 実験テーマとしては、世界で実際に用いられている水の浄化用凝集剤を用いて“水をきれいにする”を化学的に体感する実験や歯科に多く用いられているUVレジンを用いたチャーム作りを行った。中国で行った実験教室には多くの教育関係者の参観があり、注目を得た。グローカル(グローバルな視野でローカルに根付く活動)を意識し、いずれの会場でも日本語・英語・中国語にて解説を行った。日中における国際的な人的交流と地域との連携強化をはかった。 さらに、これらの成果報告を平成27年度実験・実習技術研究会in西京や日本セラミックス協会2016年年会にて発表を行った。報告を行ったこれまでの活動について、国際共同研究を生かしたグローバル人材育成事業として高い評価を得た。
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