• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

生徒の目線で考える藻類による放射性物質回収の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15H00432
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 生物学Ⅰ(植物)
研究機関学校法人 福島成蹊学園 福島成蹊高等学校

研究代表者

山本 剛  学校法人 福島成蹊学園 福島成蹊高等学校, 教員

研究期間 (年度) 2015
研究課題ステータス 完了 (2015年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2015年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードミカヅキモ / ストロンチウムイオン / 電気伝導度
研究実績の概要

本研究では, 生徒たちに電気伝導度を精密に測定させ, 電気伝導度の低下量とミカヅキモ(Closterium moniliferum)の細胞数との関係, 電気伝導度の低下量とストロンチウムイオン濃度の関係を明らかにする。この結果に基づき, 福島で起きた原発事故後の放射性物質の除染活動を, 生徒たちが採集し, 培養したミカヅキモを利用し, 実現できるかどうかデータ収集を試みる。また, 藻類の種類による電気伝導度の変化を調査し, より電気伝導度を低下させる藻類を発見する。実際の汚染水中には放射性セシウムのような他の金属イオンも存在するので, 他の金属イオンが共存する中でも選択的にストロンチウムイオンを吸収するかどうか, また, より効果的な吸収条件についてもデータ収集を実施する。
研究方法は, メトラー社製の電気伝導度計を用いて, 一定量のミカヅキモが投入された塩化ストロンチウム水溶液の電気伝導度を投入後から15分間1分ごとに測定。塩化ストロンチウム水溶液の濃度と電気伝導度の関係を表す検量線よりストロンチウム濃度を求め, 低下前の値と比較し, ミカヅキモのストロンチウム吸収量を求めた。
研究成果としては, 一定量の塩化ストロンチウム水溶液であれば, 細胞数が多いほど全体の吸収量が増えると予想していたが, 細胞数が多くても吸収量が少なく, 適正な細胞数があることが明らかとなった。また, 1細胞当たりの吸収量も同じ量になると予想していたが, かなりばらつきがあった。また, ミカヅキモの種類で比較するとClosterium moniliferumよりもClosterium lunulaの方が光学顕微鏡による顆粒の観察により, より多くのストロンチウムを吸収することができる可能性が高まった。採集したアミミドロ(HydrodictyunSp.)も電子顕微鏡観察により, ストロンチウムを吸収していることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ミカヅキモ(Closterium moniliferum Closterium Iunula)のSr^<2+>の吸収能力について2016

    • 著者名/発表者名
      西坂観月, 清水遥翔, 池上実那, 山本剛
    • 学会等名
      ジュニア農芸化学会 高校生による研究発表会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター
    • 年月日
      2016-03-28
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] ミカヅキモのSr^<2+>の吸収能力について2015

    • 著者名/発表者名
      池上実那, 西坂観月, 清水遥翔, 石井知希, 山本剛
    • 学会等名
      サイエンスキャッスル 関東大会
    • 発表場所
      TEPIA先端技術館(東京都)
    • 年月日
      2015-12-20
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] ミカヅキモ(Closterium moniliferum)のSr^<2+>の吸収能力について2015

    • 著者名/発表者名
      石井知希, 菅野由真, 西坂観月, 池上実那, 清水遥翔, 山本剛
    • 学会等名
      日本動物学会 新潟大会 高校生による科学研究発表会
    • 発表場所
      新潟コンベンションセンター
    • 年月日
      2015-09-19
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

URL: 

公開日: 2015-04-16   更新日: 2020-05-15  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi