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スコティッシュ・フォールド・キャットの骨軟骨形成不全症に関わる遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号15H00473
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 農学・水産学
研究機関那須野ヶ原アニマルクリニック

研究代表者

鷹栖 雅峰  那須野ヶ原アニマルクリニック, 院長 : 獣医師

研究期間 (年度) 2015
研究課題ステータス 完了(2015年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費 : 500千円)
2015年度 : 500千円 (直接経費 : 500千円)
キーワードスコティッシュ・フォールド・キャット / フィブリリン2 / RT-PCR
研究実績の概要

本研究は、スコティッシュ・フォールド・キャット(スコティッシュ)の折れ耳表現型とリンクする骨軟骨形成不全症に関わる遺伝子の探索を行ったものである。昨年度の奨励研究(26925026)によるスコティッシュのゲノムDNAを用いたエクソン解析では、エクソン近傍のイントロンおよびエクソン領域に多数の点変異が認められ、中にはスプライシング異常をもたらす可能性のある変異が複数確認された。
本年度は、スコティッシュの卵巣由来のtotal RNAを用いて、フィブリリン2遺伝子(FBN2)のmRNAを逆転写-ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)を行い、cDNA解析を行った。NCBIの情報(XM_003980732)をもとに、FBN2のオープンリーディングフレーム全長(8, 739bp)は大型であるため、複数のフラグメントに分け、全長をカバーするように複数のプライマーを設計した。RT-PCRで増幅されたPCR産物をアガロースゲル電気泳動でサイズ分画を行い、プライシングの有無あるいは異常を調査した。またRT-PCR産物のダイレクト・シーケンシングによりcDNA配列を解析した。得られたcDNA配列をアビシニアン由来のFBN2 cDNA配列(XM_003980732)と比較して変異の有無を確認した。
スコティッシュのFBN2のRT-PCR産物はアガロースゲル電気泳動上で全て単一増幅物であり、スプライシング異常を疑うサイズ分画は得られなかった。PCR産物のダイレクト・シーケンシングから得られたcDNAの配列にもミスセンス変異や欠損変異は認められなかった。
ゲノムDNAのエクソン解析ではスプライシングに影響する可能性のある点変異を複数確認したが、いずれの変異もサイレント変異であり、スプライシング異常には影響を及ぼさないと考えられた。エクソン解析およびcDNA解析の結果から、フィブリリン2はスコティッシュの骨軟骨形成不全症には関連していないことが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 2015 実績報告書

URL :

公開日 : 2015-04-16   更新日 : 2016-12-27  

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