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IMPDH分子種の発現解析に基いたミコフェノール酸による新規GVHD制御法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15H00503
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅱ
研究機関京都大学

研究代表者

山本 崇  京都大学, 医学部附属病院検査部, 助教

研究期間 (年度) 2015
研究課題ステータス 完了 (2015年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2015年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードミコフェノール酸 / GVHD / IMPDH
研究実績の概要

【研究目的】近年、造血幹細胞移植後の移植片対宿主病(GVHD)予防において、メトトレキサートに対するミコフェノール酸(MPA)の優位性が報告されており、京都大学医学部附属病院においても、使用する症例が増加している。MPAはリンパ球のイノシンモノリン酸脱水素酵素(IMPDH)を阻害することで免疫抑制効果を示す。申請者らはこれまでに、MPA血中濃度のAUCO-24を40μg・hr/mL以上に保つことが急性GVHDの抑制に繋がること、血中濃度とIMPDH阻害に相関があること等を明らかにしてきた。一方で、血中濃度とIMPDH阻害活性およびGVHDとの関連性が乏しい症例も経験している。そこで本研究では、GVHD制御に向けたさらに精度の高い個別化投与設計法の開発を目的とした。
【研究方法】造血幹細胞移植を施行した患者33名を対象に、MPA血中濃度およびIMPDH活性はLC-MS/MSを用いて、IMPDHの遺伝子多型はリアルタイムPCRを用いて測定した。患者情報および臨床アウトカムは電子カルテより収集した。
【研究成果】MPA及び代謝物であるMPAGとAcMPAG濃度を用いた同時解析の結果、MPA濃度は1次吸収を伴う1-コンパートメントモデルで近似し、1次消失で代謝されるモデルとなった。両代謝物濃度は1-コンパートメントモデルで近似し、MPAGの約25%が腸肝循環を受けることが示された。MPAからMPAGへの変換率は約99%で、残りはAcMPAGに代謝されることが示された。IMPDH活性は最大効果モデルで近似できた。変動因子として両代謝物のクリアランスに、クレアチニンクリアランスが抽出され、IMPDH遺伝子型との関連は認められなかった。またロジスティック回帰分析の結果、グレード2以上のGVHD発症にはドナー-レシピエント間におけるABO主不適合が大きく関係することが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 造血幹細胞移植患者におけるミコフェノール酸の母集団PK-PDモデル解析2015

    • 著者名/発表者名
      吉村和晃、矢野育子、川西美咲、山本崇、兼吉真千子、米澤淳、近藤忠一、髙折晃史、松原和夫
    • 学会等名
      第36回日本臨床薬理学会学術総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2015-12-10
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2020-05-15  

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