研究課題/領域番号 |
15H01763
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政・生活学一般
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
大澤 清二 大妻女子大学, 人間生活文化研究所, 所長 (50114046)
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研究分担者 |
二文字屋 脩 早稲田大学, 平山郁夫記念ボランティアセンター, 講師(任期付) (50760857)
下田 敦子 大妻女子大学, 人間生活文化研究所, 講師 (60322434)
中西 純 国際武道大学, 体育学部, 教授 (30255179)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
40,170千円 (直接経費: 30,900千円、間接経費: 9,270千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2016年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
2015年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
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キーワード | 狩猟採集民 / 身体発育 / 身体発達 / 生活技術 / 人類史 / 限界的環境 |
研究成果の概要 |
狩猟採集時代から現代に至る通人類史的な観点から子供の身体発育発達過程の諸相を探求した。フィールド調査を行い大量のデータを蓄積し、これらを順次解析した。 調査対象地および対象者は以下。①ミャンマー、アンダマン海のサロン(モーケン)②タイの狩猟採集民ムラブリ(ピートンルアン)③ヒマラヤの高地民ボーティア、シェルパ、ミャンマーの伝統社会に生きるパダウン、カヨー、④ミャンマーとタイの農村、⑤産業化が進んだミャンマー、タイの都市の子供たちである。これらの調査により発育発達と生育環境との関係について大規模なデータ蓄積が進み狩猟採集民では思春期の身長発育スパートが存在しなかったことなど大きな発見が続いている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発育発達過程に関する研究は19世紀後半からヨーロッパ、アメリカ、日本を含む東アジアなどの四季のある産業が発達した先進的な国々で行われてきた。よって子供の発育発達に関する知識はこれら以外の地域では蓄積されてこなかった。本研究によってこれまで未知であった東南アジア諸民族の発育発達に関するデータを収集・蓄積し、またこれまでに定説として信じられてきた重要な学説の弱点、誤謬を修正することが出来た。例示すると思春期の身長スパートの普遍的一律性の修正、狩猟採集民の思春期長期化の確認などである。2次的には各地域・民族のデータによって発育発達評価基準値が得られ、不適切な発育発達診断が是正される基礎を提供した。
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