研究課題/領域番号 |
15H01777
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 明治大学 (2017-2018) 国立研究開発法人森林総合研究所 (2015-2016) |
研究代表者 |
能城 修一 明治大学, 研究・知財戦略機構, 客員教授 (30343792)
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研究分担者 |
吉田 邦夫 東京大学, 総合研究博物館, 特招研究員 (10272527)
工藤 雄一郎 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (30456636)
木村 勝彦 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (70292448)
佐々木 由香 明治大学, 研究・知財戦略機構, 研究推進員 (70642057)
鈴木 三男 東北大学, 学術資源研究公開センター, 名誉教授 (80111483)
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研究協力者 |
吉川 純子
吉川 昌伸
米田 恭子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
39,910千円 (直接経費: 30,700千円、間接経費: 9,210千円)
2018年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2017年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2016年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2015年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
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キーワード | 縄文時代 / 森林資源 / 管理 / 利用 / 花粉 / 木材 / 種実 / 縄文時代前半期 / 植物資源利用 / 資源管理 / クリ / 漆器 / ウルシ / 植物遺体 / 植物資源 / 植物移入 / 食糧管理 / 森林資源利用 / 加工技術 |
研究成果の概要 |
福井県鳥浜貝塚や,千葉県雷下遺跡,埼玉県神明貝塚における解析から,縄文時代早期にはクリとウルシを中心とした森林資源の管理と利用が本州の中央部で始まっていたことを明らかにした。そこではウルシやアサ、ヒョウタンといった外来植物も栽培されていた。しかし木製品や漆器の出土は少なく、利用の実態は不明である。西日本では詳細は不明であるが、佐賀県東名遺跡などでは編組製品の素材が厳密に選択されて多量に利用されていることから考えて、素材の管理と利用が存在したと想定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで未解明であった縄文時代前半期における森林資源の管理と利用の実態を解明することができた。その結果、少なくとも縄文時代早期には、定住に伴って集落周辺の植物資源を効率的に管理して利用する生活体系が確立し、そこにはユーラシア大陸原産の植物の栽培も含まれていた。クリやウルシ、アサといった植物は、古代以降、近世までの日本では主要な植物資源であり、近世には各藩で栽培を奨励していたが、そうした植物の歴史が日本ではほぼ10000年続いていることが解明できた。
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