研究課題/領域番号 |
15H01881
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
酒井 弘 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50274030)
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研究分担者 |
馬塚 れい子 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, チームリーダー (00392126)
大関 洋平 早稲田大学, 理工学術院, 講師(任期付) (10821994)
Verdonschot RG 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (30756094)
尾島 司郎 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (40404959)
広瀬 友紀 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50322095)
今井 むつみ 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 教授 (60255601)
星野 徳子 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (70609841)
折田 奈甫 東京理科大学, 理工学部教養, 講師 (70781459)
小野 創 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (90510561)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
45,500千円 (直接経費: 35,000千円、間接経費: 10,500千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2017年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2016年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2015年度: 14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
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キーワード | 言語学 / 認知科学 / 脳・神経 / 実験系心理学 / 国際研究者交流 |
研究成果の概要 |
文法がなぜ、どのように生じたのかという疑問は、これまで主に、言語の歴史的変化や人間の生物的進化の観点から論じられてきた。本研究ではこの問題に認知神経科学的観点からアプローチし、言語処理を可能にするメカニズムが人間の脳にどのように備わるのかを明らかにする研究に取り組んだ。研究を通して、言語の音韻的、統語的、意味的、語用的処理に関わる脳活動を探る実験を行い、それぞれの処理過程の特徴を明らかにすることができた。さらに言語学習の計算モデルを構築し、実験データに基づいて妥当性を検討する研究を行い、モデル構築の際に規則の方向性を組み込んだモデルが有効であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「言語」はすべての人間にとって、社会生活を送るために欠かすことのできない存在である。しかし、人間はなぜ文法を駆使して言語を使用できるのかという疑問は、まだ解明されていない謎として残されている。本研究は、人間の脳を言語を学んで使用できるようになる装置とみなして、学習の過程と処理に関わる脳活動を計測する実験を通して謎の解明に貢献した。このような研究の蓄積によって、言語の学習や教育の方法開発、言語を使ったコミュニケーションが困難な障害者の支援や治療、コンピュータによる人間言語の処理、さらには人間のように自分の思考を言語化できる人工知能の開発などに貢献することができると考えられる。
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