研究課題/領域番号 |
15H01958
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
宮島 英昭 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (60182028)
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研究分担者 |
鈴木 一功 早稲田大学, 商学学術院(経営管理研究科), 教授 (40338653)
蟻川 靖浩 早稲田大学, 商学学術院(経営管理研究科), 准教授 (90308156)
小倉 義明 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (70423043)
広田 真一 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (40238415)
久保 克行 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (20323892)
大湾 秀雄 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (60433702)
齋藤 卓爾 慶應義塾大学, 経営管理研究科(日吉), 准教授 (60454469)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
35,100千円 (直接経費: 27,000千円、間接経費: 8,100千円)
2018年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2017年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2016年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2015年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
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キーワード | 企業金融 / 企業統治 / 所有構造 / 取締役会構成 / M&A |
研究成果の概要 |
本研究は、1990年代以降の日本企業の統治構造の変容とパフォーマンスの関係を包括的に解明した。具体的な成果は次の3点である。 第1に、株主のコミットメント、取締役会・報酬制度、従業員の関与を捉える新たな変数を構築し、変容する日本企業の統治構造の特性を改めて様式化し、その制度変化の要因を解明した。第2に、リスクを取る経営および事業再組織化などについて新たな指標を開発し、こうした企業行動に対する企業統治構造の影響を分析した。第3に、企業統治構造が企業パフォーマンスを決定する面のみでなく、パフォーマンスが統治構造を規定するという両者のダイナミックな相互関係を解明する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の企業統治実態が、所有構造・取締役会構成、報酬制度、従業員の関与などの各側面について、包括的に明らかとなった。また、本研究を通じて、内外の機関投資家が従来のメインバンクに代わって企業統治において重要な役割を演じ始めたこと、日本の自社株は株主還元の増加だけでなく経営者の所有構造に対する考量が重要な動機であること、など多くの新たな見方が示された。さらに、日本企業の低業績の要因として、企業統治・雇用システムにどの程度の説明力があるかを定量的に確認したことも重要な貢献である。 また、本研究は、企業統治改革が推進される中、株主権限の強化を図る改革の持つ成果と限界を解明した点で、重要な社会的意義がある。
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