研究課題/領域番号 |
15H02006
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ナノバイオサイエンス
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
村上 裕 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10361669)
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研究分担者 |
矢島 潤一郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00453499)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
41,990千円 (直接経費: 32,300千円、間接経費: 9,690千円)
2018年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2017年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2016年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2015年度: 17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
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キーワード | binding protein / screening / translation / single-molecule / 人工抗体 / 1分子定量 / タンパク質 / 1分子定量 / 一分子定量 / 抗体 / 1分子 / 血管内皮細胞増殖因子受容体 |
研究成果の概要 |
高速人工抗体創製法を開発し、得られた抗体をタンパク質の1分子単位定量に応用することを目的とした。まず抗体の創製を飛躍的に高速化するために、我々が開発した特殊ペプチド創製法を人工抗体創製用に改良し、迅速に人工抗体を創製する方法を開発した。実際にEGFR1やHER2の細胞外ドメインをモデルタンパク質としてセレクションを行い、nMレベルの解離定数で結合する抗体を取得した。さらに、細胞少数タンパク質に対しても抗体を作製した。得られた人工抗体を蛍光標識して、ガラス基板に固定したタンパク質標的を1分子単位で検出することに成功した。これらの技術はタンパク質の1分子単位定量の基盤技術になると期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1細胞におけるタンパク質の分子数は、タンパク質の種類によって大きく異なる。これら様々な数からなるタンパク質群の定量は、生物科学において個々の細胞の個性を理解するための重要な課題である。そこで近年、タンパク質を1分子単位で定量する新手法の開発が進められている。このボトルネックは、標的に対して高い特異性と親和性を持った高性能抗体の作製である。本研究では、簡便に高速で人工抗体を作製する手法を開発した。さらに得られた人工抗体を用いてガラス基板上に固定化した標的を1分子単位で検出することができることを示した。本方法は、タンパク質の1分子定量を可能にする重要な基盤技術となると期待される。
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