研究課題/領域番号 |
15H02009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ナノマイクロシステム
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鷲津 正夫 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (10201162)
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研究分担者 |
オケヨ ケネディオモンディ 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 講師 (10634652)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
39,130千円 (直接経費: 30,100千円、間接経費: 9,030千円)
2018年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2017年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2016年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2015年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
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キーワード | マイクロ・ナノデバイス / 再生医療 / 静電気工学 / 細胞融合 / バイオナノテクノロジー / 移植・再生医療 / 静電気 |
研究成果の概要 |
申請者らは,微細加工技術により作製した流体回路を利用して,オリフィス両側に誘電泳動により細胞を誘導・固定した後,電気パルスを与えることにより,それら2つの細胞間で高い収率(>80%)で1:1の細胞融合を行い,融合した細胞の間で,遺伝子・細胞質中の因子・細胞膜チャネル等を移植するという独創技術を開発した。この技術を用いて,体細胞とES細胞との融合を行い,体細胞が初期化するまでの1細胞レベルでの経時追跡観察を行った。この結果に基づき,より入手性に優れるiPS細胞と体細胞の融合・分離を繰り返すことにより,体細胞の細胞質をiPS細胞の細胞質で置き換え,体細胞の初期化をはかる手法の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マイクロデバイス内での細胞融合を用いて,1細胞レベルでの細胞質や細胞膜チャネルなどの交換を行う,細胞手術の手法の開発に成功した。この技術は,ガン細胞との融合により感作した免疫細胞を用いる免疫治療や,幹細胞の持つ初期化因子を用いて体細胞を初期化する技術の基礎的メカニズムを解明するとともに,それらの実用化への道を開くものと期待される。特に,本課題により行った,体細胞とES細胞との融合による初期化の1細胞レベルでの経時追跡観察や,体細胞とiPS細胞の細胞質の交換により細胞の初期化を行う技術の開発は,電界集中を利用した高収率の細胞融合の手法によって世界で初めて達成されたものである。
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