研究課題/領域番号 |
15H02065
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
井田 茂 東京工業大学, 地球生命研究所, 教授 (60211736)
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研究分担者 |
木村 淳 大阪大学, 理学研究科, 助教 (00536138)
谷川 享行 一関工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (30422554)
奥住 聡 東京工業大学, 理学院, 准教授 (60704533)
佐々木 貴教 京都大学, 理学研究科, 助教 (70614064)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
41,210千円 (直接経費: 31,700千円、間接経費: 9,510千円)
2019年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2018年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2017年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2016年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2015年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | 惑星の衛星形成 / 惑星形成 / 惑星探査 / 衛星形成 / 衛星進化 / 衛星 / 巨大ガス惑星 / 惑星起源・進化 / 理論天文学 / 氷衛星 / 数値シミュレーション / 天文 / 宇宙物理 |
研究成果の概要 |
これまで手つかずの「巨大ガス惑星の衛星形成の標準モデル」構築のために、巨大ガス惑星の衛星の形成の各過程について、先端的な流体、N体、統合的モンテカルロ・シミュレーションを行なった。惑星周円盤へのガス流入計算から、巨大ガス惑星の固体コアの成長の様子を明らかにした。土星衛星のエンケラドスは過去に他の衛星との軌道交差を経験し、衛星とリングの相互作用があれば、軌道交差の発熱量はエンケラドスの噴水活動を維持するのに十分であることを示した。土星の衛星形成の解説記事をサイエンス誌に寄稿した。さらに、現代的円盤モデルでは、木星のガリレオ衛星の質量・軌道分布および組成の分布の再現が可能であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの衛星形成の研究は衛星だけを見ていたが、衛星形成は惑星形成の一部であり、 我々は惑星形成の文脈で惑星周円盤のモデルを考えた。また、衛星形成は多段階過程であり、各基礎過程の徹底解析のもとにそれらを組み上げる方法論は、太陽系形成「京都モデル」以来の日本の伝統であるが、国際的には極めてユニークである。この方法論のもと、巨大ガス惑星の衛星形成の新たな理論モデルの一部を構築した。新たなモデル構築の意義の他、巨大ガス惑星の衛星は、惑星地質学、太陽系・系外惑星系形成論、宇宙生物学などと接点を持ち、その標準モデル構築の波及効果は大きい。
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