研究課題/領域番号 |
15H02074
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
伊王野 大介 国立天文台, アルマプロジェクト, 准教授 (60425402)
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研究分担者 |
武藤 恭之 工学院大学, 教育推進機構(公私立大学の部局等), 准教授 (20633803)
菊池 健一 国立天文台, アルマプロジェクト, 主任研究技師 (90358739)
小麥 真也 工学院大学, 教育推進機構(公私立大学の部局等), 准教授 (90548934)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
41,730千円 (直接経費: 32,100千円、間接経費: 9,630千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2015年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
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キーワード | 電波天文学 / 銀河進化 / 天文 |
研究成果の概要 |
CO(4-3)やCO(3-2)などを同時受信できる装置をASTE望遠鏡に搭載し、銀河衝突における星形成活動・AGNと高密度ガスの関係を調べることを主目的とする。装置開発は概ね順調に進み、当科学観測要求を満たす受信機の開発に成功した。観測では、様々な衝突段階にある26天体に対してCO(3-2)輝線のスペクトルを観測し星形成活動とCO(3-2)輝線の関係を調査した結果、衝突の段階によって星形成効率の違いが見えるなどの新たな科学的知見が得られた。また、NGC3256の観測から高密度ガスのアウトフローを発見した。観測装置トラブルや天候の影響により、当初予定していた103天体のデータは取得できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
銀河の衝突段階と星形成効率の関係がわかり、衝突銀河が星形成に与える影響の理解が深まった。今後、衝突銀河が多く存在する初期宇宙の観測への応用が期待される。また、広帯域受信機の開発成果は電波天文やテラヘルツ関連の国際会議で発表するとともに、複数件論文発表した。成果発表を通じて、ALMAをはじめとする国際プロジェクトにおける日本の技術力や高いプレゼンスを示すことができたと考えている。さらに、国内の大学や国外の研究機関から、開発した受信機の応用に関する共同研究の申し込みをいただき、実際に応用が始まったプロジェクトもある。このことから、高い水準で学術的貢献ができたものと考えている。
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