研究課題
基盤研究(A)
本研究の最終目標は原子を用いるという世界に先駆けた方法により、ニュートリノの未確定重要パラメータを包括的に決定することにある。そのため原子や分子の励起準位からの光を伴うニュートリノ対放出過程に注目する。実験で鍵を握るポイントは量子干渉効果によるレートの増幅である。本研究では水素分子振動励起準位からの二光子対超放射過程を用いて、当該増幅機構の詳細を実験的に研究した。その結果、通常のラマン型励起による対超放射過程に加え、対向型励起等によっても当該過程を観測することに成功した。これらの結果は理論予想と概ね一致する。また理論面では背景過程除去法や初期位相印加により実験感度が向上することを発見した。
本研究の最終目標は、ニュートリノの未確定で重要な性質(例えば質量絶対値やマヨラナ・ティラック型の識別)を確定することにある。このために原子(あるいは分子)からのニュートリノ対放射過程に注目し、その頻度を増幅するため量子干渉効果を用いる。本研究では、水素分子の振動励起状態からの二光子遷移を観測することにより量子干渉性増幅機構の詳細を研究した。また実際のニュートリノ対観測にむけて、背景事象の低減法や感度向上法などを理論的に研究した。この結果、原子を用いるという新しい方法によるニュートリノ研究の基礎を確立した。
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すべて 雑誌論文 (21件) (うち国際共著 3件、 査読あり 18件、 オープンアクセス 8件、 謝辞記載あり 6件) 学会発表 (37件) (うち国際学会 20件、 招待講演 5件) 備考 (2件)
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