研究課題/領域番号 |
15H02122
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
塩原 肇 東京大学, 地震研究所, 教授 (60211950)
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研究分担者 |
杉岡 裕子 神戸大学, 海洋底探査センター, 教授 (00359184)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
42,380千円 (直接経費: 32,600千円、間接経費: 9,780千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2016年度: 12,610千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 2,910千円)
2015年度: 20,930千円 (直接経費: 16,100千円、間接経費: 4,830千円)
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キーワード | 固体地球物理学 / 広帯域地震学 / 海底地震計 / 底層流 / 自己浮上式 / 自律動作 / 自己浮上方式 |
研究成果の概要 |
海底地震観測研究分野でのブレークスルーを目指し、自己浮上型広帯域海底地震計とセンサー埋設型広帯域海底地震計の利点を合わせた測器として、自律動作型センサー埋設方式の”NX-2G”の実現を本研究で進めた。 実海域試験の後、問題点を改修、長期試験観測を開始し、NX-2Gの音響通信による起動動作は正常に終了した。翌年に回収を実施、正常な動作を映像で確認した。しかし、雑音低減効果が期待値以下で、改修を行い、再試験に備えた。2019年8月に予定した長期試験観測は、台風で航海が取り消され、次回は2021年以降である。 研究成果は、国内外の関連学会で発表すると共に、関連レビュー論文を共著で執筆し受理された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ここ20年間の広帯域海底地震観測研究は、自己浮上型広帯域海底地震計(BBOBS)などを実用的に展開する機器開発を基に、世界最先端の水準で研究代表者らが推進してきた。小型なBBOBSは多様な船舶での運用実績があるが、観測データの質はセンサー埋設型の方が優れ、傾斜変動の計測も可能であるが、潜水艇での作業を要するため利用機会が限られる。後者を自律動作型として、BBOBSと同様な運用が可能となれば、陸上観測に遜色ない広帯域地震・傾斜変動観測が、海域で機動的に展開できる。未踏な海域での調査や海陸プレート境界直上で地震発生過程を詳細に観るなど、多様な地球科学の観測研究への応用が今後期待される。
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