研究課題
基盤研究(A)
睡眠の質を向上させる寝室内環境の解明を目的として実際の住宅で睡眠状態に関する研究を行い、以下の知見を得た。全睡眠段階で空気温度が25~27℃の時に中途覚醒発生率Pr(w)が低くなり、特に26.6℃の時に最も低くなることが示された。また、動画撮影により睡眠時の着衣量、体動が測定可能となった。騒音および空気質の悪化が睡眠を妨げる可能性が示された。さらに、人体熱負荷の変動が大きいほど Pr(w)が増加することが示された。また、個人の基礎代謝量を考慮することで、より統一的に睡眠時温熱環境評価ができる可能性が示唆された。人体熱負荷の累積値が0kJ/m2に近いほど深睡眠割合が増加することが示された。
睡眠の質を向上させる寝室内環境の解明を目的として、実際の住宅において睡眠状態に関する研究を行った。その結果、寝室内の温度が26.6℃の時に睡眠の質が最も高くなる可能性が示された。また、騒音および空気質の悪化が睡眠を妨げる可能性が示された。さらに、温熱環境を総合的に評価した指標であり、中立状態で睡眠の質が高いとされる人体熱負荷において、この変動が大きいほど、睡眠の質は悪くなることが示された。特に夏季において睡眠が阻害される要因を詳細に調査した。
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日本建築学会環境系論文集
巻: 83 号: 752 ページ: 831-838
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