研究課題/領域番号 |
15H02327
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
梅田 直哉 大阪大学, 工学研究科, 教授 (20314370)
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研究分担者 |
牧 敦生 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (50556496)
橋本 博公 神戸大学, 海洋底探査センター, 准教授 (30397731)
松田 秋彦 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産工学研究所, グループ長 (10344334)
寺田 大介 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), システム工学群, 准教授 (80435453)
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研究協力者 |
スターン フレッデリック アイオワ大学
バージン ローレンス デューク大学
フランシスクート アルバート トリエステ大学
増山 豊 金沢工業大学
秋本 洋平 筑波大学
酒井 政宏 大阪大学
テ ソウ テ
大岩 秀祐
水本 健太郎
川井田 大地
山下 奈穂
大杉 御月
矢野 雄大
大村 智之
池永 唯人
高垣 昂佑
長門 晴香
ミョー ジン アン
松原 冬馬
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
23,660千円 (直接経費: 18,200千円、間接経費: 5,460千円)
2018年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2016年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2015年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | IMO / 最低出力ガイドライン / 第2世代非損傷時復原性基準 / パラメトリック横揺れ / ブローチング / デッドシップ / 復原力喪失 / 船速低下 / 海上安全 / 低炭素社会 / 機関出力 / エネルギー効率設計指標 / 船舶工学 / 第2世代非損傷時復原性基準 / デッドシップ状態 / 復原力喪失現象 / 転覆確率 |
研究成果の概要 |
国際海事機関において、地球環境規制の一環としての船舶最低出力ガイドライン、そして安全規制としての第2世代非損傷時復原性基準が独立して検討されている。いずれも荒天下での船の運航限界を扱うことから、両者を統一的に研究した。まず風波中の模型実験を行って現象を把握し、数値シミュレーションでその再現を行い、基準化に向けて確率論的評価法を構築した。この結果として、前方から風波を受けて機関出力の制限から船速が低下するとき、復原性上の脅威であるパラメトリック横揺れが発生するなど二つの規制に関わる現象を見出し、その物理的説明や確率論的評価を行った。同様に横や後方から風波を受ける場合についても同様に検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最低出力ガイドラインについての成果は、国際海事機関IMOにおいて日本政府代表団より紹介され、審議のベースの一つとなった。第2世代非損傷時復原性基準に関する成果についても、IMOにおいて日本政府提案に活用され、同基準案の一部として採用された。このように、本研究の成果の一部は、今後IMOの所掌する国際条約の附属書等に反映される形で、国際的な船舶の安全・環境規制として社会実装される可能性が高まっている。学問的には、不規則外乱下の非線形振動問題の評価と制御に分類できるので、ここでの新たな確率論的扱いの提案や最適制御理論の応用といった点が新しく、本研究成果の他分野への波及も期待できる。
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