研究課題/領域番号 |
15H02483
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
岩淵 喜久男 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 名誉教授 (00203399)
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研究分担者 |
吉村 仁 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (10291957)
佐藤 令一 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30235428)
松浦 健二 京都大学, 農学研究科, 教授 (40379821)
野村 昌史 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 准教授 (50228368)
天竺桂 弘子 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (80434190)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
40,040千円 (直接経費: 30,800千円、間接経費: 9,240千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2016年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2015年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
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キーワード | 社会性昆虫 / 寄生蜂 / 生殖 / 多胚生殖 / 性差 |
研究成果の概要 |
多胚性寄生蜂では、兵隊幼虫の攻撃能と増員能だけでなく、液性排除因子にも性的差異が存在することが明らかとなった。多胚のトランスクリプトーム解析と質量分析の結果、多胚が分泌する因子として、タンパク分解に関わるタンパク質が特定された。兵隊幼虫の雌特異的な増員メカニズムについて、コマユバチが産卵時に寄主体内に注入する毒液が生殖細胞の細胞死と二次的なvasaの 発現低下、あるいは細胞死とvasaの発現低下の両方を誘導することで、胚子の運命転換により生じることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多胚性寄生蜂では、多胚生殖の発達と並行して不妊の兵隊幼虫による社会性を進化させてきた。申請者らは外敵に対するこれら防御機構に性的差異が存在することをこれまでに明らかにしてきた。本研究はその分子基盤を明らかにすることで、社会性の発達、ならびに生殖とは関係のない場面での性的差異の発達についての理解を深化させた。これらの知見は論文のほか、「Polyembryonic Insects」として上梓し、広く社会に学術的意義を伝えた。
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