研究課題/領域番号 |
15H02575
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
阪井 丘芳 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (90379082)
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研究分担者 |
野原 幹司 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (20346167)
福本 敏 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30264253)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
41,210千円 (直接経費: 31,700千円、間接経費: 9,510千円)
2017年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2016年度: 15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2015年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
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キーワード | 唾液腺 |
研究成果の概要 |
T7-SAGE法を用いて唾液腺形成に重要な遺伝子を探索し、Lactoferrin (LF) receptor 1を見出した。放射線治療は外科的治療と同様に頭頸部癌に対して有効な治療法の1つであるが、照射領域に唾液腺が含まれると障害が生じる。マウス胎仔と成体唾液腺を用いて、LFの放射線防護作用を調べた。LFは胎仔唾液腺の細胞増殖と分枝形態形成を誘導し、CyclinD1を介した細胞周期の進行を早めた。LFを投与した唾液腺は、腺房細胞の構造と唾液分泌機能を維持していた。これらの知見により、LFは唾液腺の放射線照射に対する防護作用を有しており、放射線障害に対する有用な薬剤であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線治療は外科的治療と同様に頭頸部癌に対して有効な治療法の1つであるが、照射領域に唾液腺が含まれると障害が生じる。障害が生じると治療を進めることが困難になる。唾液腺の放射線障害抑制と臓器再生を目指して、唾液腺上皮に発現する遺伝子ライブラリーを作製し、その中からLactoferrin (LF) receptor 1を見出した。LFを投与した唾液腺は、腺房細胞の構造と唾液分泌機能を維持していた。LFは唾液腺の放射線照射に対する防護作用を有しており、放射線障害に対する有用な薬剤であることが示唆された。本研究によって3次元的な再生治療薬の開発へと臨床応用が期待されている。
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