研究課題/領域番号 |
15H02603
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小泉 政利 東北大学, 文学研究科, 教授 (10275597)
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研究分担者 |
安永 大地 金沢大学, 歴史言語文化学系, 准教授 (00707979)
木山 幸子 東北大学, 文学研究科, 准教授 (10612509)
遊佐 典昭 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (40182670)
行場 次朗 東北大学, 文学研究科, 教授 (50142899)
酒井 弘 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50274030)
大滝 宏一 金沢学院大学, 文学部, 准教授 (50616042)
杉崎 鉱司 関西学院大学, 文学部, 教授 (60362331)
玉岡 賀津雄 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (70227263)
金 情浩 京都女子大学, 文学部, 准教授 (70513852)
那須川 訓也 東北学院大学, 文学部, 教授 (80254811)
里 麻奈美 沖縄国際大学, 総合文化学部, 准教授 (80723965)
小野 創 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (90510561)
大塚 祐子 上智大学, 外国語学部, 准教授 (30794474)
矢野 雅貴 九州大学, 人文科学研究院, 助教 (80794031)
八杉 佳穂 国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (20150063)
上山 あゆみ 九州大学, 人文科学研究院, 教授 (70221801)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
40,560千円 (直接経費: 31,200千円、間接経費: 9,360千円)
2018年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2017年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2016年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2015年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
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キーワード | 語順選考 / 文処理負荷と統語構造 / 語順選択と概念的卓越性 / 言語の語順と思考の順序 / 語順 / オーストロネシア語族 / マヤ語族 / 事象認知 / 文処理負荷 / マヤ諸語 / OS言語 / 思考の順序 / 危機言語 / 言語学 / 認知神経科学 / フィールドワーク / 言語と思考 |
研究成果の概要 |
本研究プロジェクトでは,目的語(O)が主語(S)に先行するOS語順を基本語順にもつOS言語(マヤ諸語のカクチケル語,オーストロネシア語族のタロコ語など)の理解,産出,ならびに獲得を研究した。より具体的には以下の項目の調査・実験を行った。(i) 文脈に埋め込まれた文の処理負荷に与える語順と文脈の影響,(ii) 文産出の際の語順選択に与える文脈の影響,(iii) 言語獲得,(iv) 言語の語順と思考の順序との関係。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって,(i)OS言語の文・談話処理メカニズムの性質を明らかにし,SO言語の特性に偏向した既存の理論を是正することができた。また,(ii)実験室が完備していない地域で行動実験や脳機能計測を行う方法論が確立され,これまで難しかった(本研究の対象外の多くの)危機言語や少数民族言語の実証的研究を行うことが可能になった。その結果,(iii)危機言語・少数民族言語の記録・保存が促進され,文化の多様性の確保に繋がる(cf. 国連決議、2007年5月)。すなわち,(iv)以上のような種々の学術的・社会的波及効果が期待できる「統合的フィールド比較心理言語学」とでも呼ぶべき新しい研究領域が創成された。
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