研究課題/領域番号 |
15H02630
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
地球宇宙化学
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研究機関 | 弘前大学 (2018) 東京大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
折橋 裕二 弘前大学, 理工学研究科, 教授 (70313046)
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研究分担者 |
市原 美恵 東京大学, 地震研究所, 准教授 (00376625)
三部 賢治 東京大学, 地震研究所, 助教 (10372426)
大野 剛 学習院大学, 理学部, 准教授 (40452007)
高久 雄一 公益財団法人環境科学技術研究所, 環境影響研究部, 研究部長 (40715497)
中井 俊一 東京大学, 地震研究所, 教授 (50188869)
新正 裕尚 東京経済大学, 経営学部, 教授 (60312013)
安間 了 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (70311595)
角野 浩史 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (90332593)
遠山 知亜紀 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球内部物質循環研究分野, ポストドクトラル研究員 (30649273)
瀬野 徹三 東京大学, 地震研究所, 名誉教授 (10216567)
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研究協力者 |
平田 大二
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
38,610千円 (直接経費: 29,700千円、間接経費: 8,910千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2016年度: 19,760千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 4,560千円)
2015年度: 14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
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キーワード | 島弧火成作用 / プレート境界沈み込み / マグマ生成過程 / 鞍部チリ弧 / 南部チリ弧 / 線状変質帯(破砕帯) / 第四紀火山 / 親水性元素 / 流体の付加 / マグマ成因 / チリ弧 / 南部火山地帯 / 沈み込み帯 / 線状変質帯 / アンチモン / 地殻・マントル物質 / 地球化学 / 火山 / 地質学 / テクトニクス / 脱水融解作用 / マグマ成因論 / 断裂帯 / 地殻・マントル化学 / マグマ・火成岩 / 同位体・放射年代 / 物質循環 / 脱水作用 / トランスフォーム断層 |
研究成果の概要 |
比較的若い形成年代を持つナスカプレートが沈み込んでいる南部チリ弧では海洋地形から破砕帯(線状変質帯)が沈み込んでいる地域を明瞭に把握できる.本研究により,この破砕帯が沈み込む直上に位置する第四紀島弧火山を構成する火山岩類はそれ以外の周囲の火山に比べ,非常に高い親水性元素(例えば,Cs, Rb, Ba, K, Pb, Sr, Sbなど)の濃集が認められた.このことから,破砕帯が沈み込んでいる直上に位置する火山においては,通常の島弧火成作用よりも流体の付加が大きくなり,マントルウェッジの部分融解量が増大し火成活動が活発化していることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回,南部チリ弧に分布する島弧火山帯において,沈み込む海洋プレートに発達する断裂帯直上の第四紀火山の島弧火成活動は通常の地域の火山に比べ流体の付加が増大し,活発化していることが明らかになった.南部チリ弧では比較的若い海洋プレートが沈み込んでいるため,海底地形から破砕帯の位置は明瞭に把握できるが,古い海洋プレートが沈み込んでいる東北日本弧や伊豆―小笠原弧ではその上に厚い堆積物が覆っているためその位置は明確でない.しかし,今回得られた地球化学的解析法を駆使すれば,環太平洋火山地帯全域の第四紀火山において,どの火山が今後活発化するか推定できうる重要な基礎データになる可能性がある.
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