研究課題/領域番号 |
15H02641
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
工藤 岳 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (30221930)
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研究分担者 |
亀山 慶晃 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (10447047)
市野 隆雄 信州大学, 学術研究院理学系, 教授 (20176291)
石井 博 富山大学, 大学院理工学研究部(理学), 教授 (90463885)
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研究協力者 |
星野 仏方
平尾 章
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
40,560千円 (直接経費: 31,200千円、間接経費: 9,360千円)
2018年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2017年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2016年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2015年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
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キーワード | 送粉系生態学 / マルハナバチ / 開花フェノロジー / 花形質 / 生物間相互作用 / 山岳生態系 / 遺伝子流動 / ハエ類 / 送粉系 / 高山植物 / 双翅目昆虫 / 種内変異 / 形質進化 / 高山生態系 / 植物繁殖生態学 / ハナバチ / 送粉生態学 |
研究成果の概要 |
ハナバチによる送粉機能が植物群集や種レベルの花形質に及ぼす影響を調べた。 群集レベルの研究では、ハナバチの多いモンゴルとハエ類が多い台湾で、開花フェノロジー特性と訪花昆虫の季節活性を対応させて解析した。ハナバチ媒花ではハエ媒花に比べて互いに開花期の重複を少なくするような特性が顕著であった。また、花色の構成比率は地域間で異なり、それぞれ優占する昆虫の色覚に対応した花色を持つ種が多かった。 種レベルの研究では、ハチ類とそれ以外の送粉昆虫では季節活性が大きく異なり、それと対応した送粉系ネットワークが生じていること、送粉昆虫の組成の違いを反映した繁殖形質が標高間で分化していることなどが明らかにされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物の受粉を担うハナバチは、陸域生態系でみられる様々な生態系サービスの中でも特に重要な機能を有している。多くの野生植物はハナバチに受粉を頼っており、その開花様式や花形態は、ハナバチによる送粉成功を高めるように進化してきたことが知られている。本研究では、山岳生態系を中心に、ハナバチへの受粉依存度が異なる地域(日本、モンゴル、台湾)を比較することにより、ハナバチが植物種の花形質だけでなく、植物群集の開花様式にも影響することを示した。ハナバチが陸域生態系で果たしている機能をより広い視野で明らかにした研究である。
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