研究課題/領域番号 |
15H02644
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山内 章 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (30230303)
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研究分担者 |
犬飼 義明 名古屋大学, 農学国際教育研究センター, 教授 (20377790)
田中 利治 名古屋大学, 生命農学研究科, 特任教授 (30227152)
三屋 史朗 名古屋大学, 生命農学研究科, 講師 (70432250)
槇原 大悟 名古屋大学, 農学国際教育研究センター, 准教授 (70452183)
仲田 麻奈 名古屋大学, 農学国際教育研究センター, 助教 (70623958)
CEDICOL Editha・C 名古屋大学, アジアサテライトキャンパス学院(農), 特任教授 (60747129)
PHENG Vutha 名古屋大学, アジアサテライトキャンパス学院(農), 特任准教授 (70747120)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
37,180千円 (直接経費: 28,600千円、間接経費: 8,580千円)
2019年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2018年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2017年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2016年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2015年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
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キーワード | 可塑性 / 深根性 / 天水田 / 水管理 / 肥培管理 / 硬盤層 |
研究成果の概要 |
本研究では、環境の変化に応答してその発育を変化させる能力である根の可塑性に注目し、乾燥や土壌水分変動ストレスに対する作物の適応おける役割を明らかにすることを目的とし、一連の実験を実施した。その結果、土壌水分は土壌硬度と相互作用を示し、土壌水分変化に応答する可塑性発揮とのタイミングが、硬盤層への貫入能力を決めている実態を明らかにした。また、KDML 105を主要な遺伝的背景として持つ染色断片置換系統群を供試して実施した圃場の結果から、同3系統が有する耐旱性に関わるQTLが、天水田条件下での根の可塑性を制御し、同条件下での吸水を促進することによって、乾物生産に貢献することが定量的に明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アジアに広範に拡がる天水田イネの生産性の向上は焦眉の課題である。本研究は、これまでに共同研究を推進してきたネットワークを活用しつつ、埋もれている栽培技術や遺伝資源を評価し直した。さらに、遺伝子型(QTL)と環境との相互作用の評価し、有用な品種育成が可能になるための基礎的な知見の提供を目指し、根の可塑性の重要性を明らかにした。作物学的課題(必要な形質の同定)とその遺伝学的背景(QTL の同定)を結びつけ、理想的根系が具備すべき形質を見出し、根に関わる形質は、環境との相互作用が大きく、栽培環境毎に適応性に必要とされる根の形質とその組み合わせが異なることを実証したところに最大の学術的意義がある。
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