研究課題/領域番号 |
15H02650
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
農業環境・情報工学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 (2016-2019) 国立研究開発法人農業環境技術研究所 (2015) |
研究代表者 |
吉本 真由美 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター, 主席研究員 (40343826)
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研究分担者 |
福岡 峰彦 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター, 上級研究員 (40435590)
松井 勤 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (70238939)
小林 和広 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 准教授 (90234814)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
41,340千円 (直接経費: 31,800千円、間接経費: 9,540千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2016年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2015年度: 19,370千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 4,470千円)
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キーワード | 群落微気象 / イネ / 高温障害 / 穂温 / 気化冷却 / 蒸発冷却 / 農業工学 / 気候変動 / 蒸散冷却 |
研究成果の概要 |
世界の主要なコメ生産地10カ国において、高温不稔の実態と水田熱環境のモニタリングおよび将来の気候変動等を想定した圃場実験を実施した。群落内の気温や穂温と群落上の気温との違いを穂温推定モデルで検証・再現し、従来の日最高気温に基づく経験モデルに代わる、穂温を基準とした新しい高温不稔モデルを構築した。現在および将来の湛水状態での水田では、乾燥した気候条件よりも湿潤な気候条件で穂温が上昇しやすいため、高温・湿潤な気候のサイトで不稔率が高くなったが、将来乾燥ストレスがかかった場合には、乾燥した気候ほど穂温が上昇し、不稔率が増大すると推定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界の高温多湿から極乾燥に至る幅広い気候条件下での水田群落内の温湿度という貴重なデータを収集することができた。このデータを用いて汎用化された穂温推定モデルにより、従来、群落上の日最高気温等で評価されていた高温不稔リスク分布を、生殖器官である穂の温度を基準として評価することで革新的に描き換え、気候変動下のコメ生産の影響評価の不確実性を低減できた。さらに、将来の気候変動が高温不稔に及ぼす影響や耐性品種導入の有効性が気候によりどう変わるかについて、定量的なデータが得られ、今後適応策を推進するための基礎データとなりうる。
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