研究課題/領域番号 |
15H02716
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
下嶋 篤 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (40303341)
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研究分担者 |
杉尾 武志 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (60335205)
片桐 恭弘 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (60374097)
竹村 亮 日本大学, 商学部, 准教授 (70583665)
佐藤 有理 東京大学, 総合文化研究科, 研究員 (90750480)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2015年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 図的推論 / 思考 / 推論 / 問題解決 / 読解 / 情報視覚化 / 知覚 |
研究成果の概要 |
図的推論における抽象情報処理を論理学的・計算論的・心理学的アプローチにより総合的に研究した。論理学的アプローチでは、数量グラフ、連結図、行列図等の異なる構造をもった図的表現が共通の意味論的機序をもつことを示し、それにより、多くの図的表現のもつ柔軟な抽象情報表示の能力を説明した。計算論的アプローチでは、文と図を併用する混成的証明における情報の交換を証明論的に分析し、図的推論における抽象情報の処理を数学的に解明する道を拓いた。心理学的アプローチでは、図からの抽象情報の読み取りにおいて本質的な役割をもつ大域的読解の脳内機序および注意の分布を明らかにすることで、大域的読解の心的特性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
図的推論とは、地図、イラスト、行列図、包含図、連結図、数量グラフ、配置図などを使いながら行われる思考を指す。図的推論の典型は、幾何学の証明を考えるときや、地図を見ながら道順を考えるときに起こる。こうした図的推論が成功する要因の一つは、具体的な情報と連動して図に表されている抽象的情報を、自分に与えられた課題に適合する形で抽出できるかということである。 本研究は、この「図的推論における抽象情報の処理」の問題に焦点を絞り、論理学、計算論、心理学のそれぞれの見地から、図が表現する抽象情報の範囲、その処理の形態、その処理の心的特性に関して総合的な知識の体系を提供するものであり、世界に類を見ない。
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