研究課題/領域番号 |
15H02745
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
和泉 潔 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (10356454)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2015年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | エージェント / 人工知能 / 情報システム / マルチエージェントシステム / 社会シミュレーション |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、非常に稀で予測困難だが甚大な影響をもたらす社会的状況にも対応し、頑強で信頼性の高い社会制度や経営戦略を設計するための工学的手法を開発し、実際の社会現象に適用することである。そのために、実データを基に稀な社会事象の内部メカニズムを探るための社会シミュレーション技術である「可能世界ブラウザ」を開発した。実務現場との共同研究により、金融市場での制度設計やマーケティング戦略の決定を題材に、提案手法の実証評価を行った。実問題の分析結果を反映させ、想定外のリスクとチャンスを分析対象にした可能世界ブラウザの実問題応用への適用を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の社会シミュレーションの多くは、既存の社会経済学の理論に基づいており、現実の人間が持つ状況への適応性または個人間の行動パターンの違いなどを、モデル構築に十分に反映することは少なかった。これに対して本研究は、社会的意図などの行動者の内部状態を考慮した動的モデルの構築を目指し、実データと社会シミュレーションの統合に関する基盤技術を開発した。本研究の成果により、ビッグデータを実際の社会経済システムの安全性や信頼性の向上に活用する新たな方法論となることが期待される。
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