研究課題
基盤研究(B)
本研究では、超精度解析法であるNHAをMRIへ応用し従来のMRI装置では観察することが困難な微小空間の可視化に関して検討した。作成したMRI計測データに対しMRI画像再構成に一般的に使用されるFFTと補間を用いて高解像化する手法とNHAによる解析を行い、各手法によるMRI画像を比較した。本実験結果から、FFT解析と補間手法によるMRI画像では分解能が不足しサイドローブの干渉により、微小空間に設置した複数の物体を分離して表現することはできないが、NHAによるMRI画像は計測データを正確に解析することで、サイドローブの発生を大きく抑制し、100μm以下の物体を分離して可視化できることがわかった。
MRIは、仮想的に断層撮影を行うために、内部で主に2次元FFTを用いて画像を再構成している。このFFTに代わって、2次元NHAを応用することで、既存のハードウェアの性能を極限まで高め、低磁場でこれまで以上の空間分解能を実現できる可能性を示した。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
IEEE Access
巻: Vol.6 No.1 ページ: 48645-48655
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Astronomy and Computing
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