研究課題
基盤研究(B)
大気中に放出された有機アミン類の大気反応モデルのための化学反応データの整備として、アルキルアミンとOHラジカル、O3との反応速度係数、O3とアミン類の反応からのOHラジカル生成収率を決定した。またアルキルアミノラジカル(R2N)からのニトロソアミンやニトロアミン生成を評価するため、R2NラジカルとNOxとの反応速度係数を、光化学反応チャンバーを用いたニトロソアミン光分解実験ならびに時間分解質量分析法を用いて決定した。
化学吸収法を利用した二酸化炭素の回収と貯留(CCS)技術からの有機アミン類の大気への放散による大気質の影響を評価するための、大気反応モデルに必要な基本的な化学反応データを整備できた。また必要な反応データを取得するための方法論が確立したことから、実際のCCS技術で使用されるアミン類やその劣化物を用いて、大型大気反応チャンバーでの有機アミンの大気反応実験から、有機アミン類の大気質への影響評価への道を開いた。
すべて 2018 2016 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 4件、 招待講演 1件)
Chemical Physics Letters
巻: 692 ページ: 111-116