研究課題/領域番号 |
15H02817
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
松本 義久 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 准教授 (20302672)
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研究協力者 |
島田 幹男
シャルマ ムケッシュ クマール
アミリ モガハニ アリ レザ
アサ アニー デイ デ カストロ
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2015年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | 放射線 / がん / DNA / DNA修復 / タンパク質リン酸化 / シグナル伝達 / DNA / 癌治療 / 発がん / DNA損傷応答 / 抗体 / 放射線高感受性遺伝病 |
研究成果の概要 |
本研究は、DNA二重鎖切断(DSB)センサーであるDNA-PKが、どのタンパク質を、何のためにリン酸化するかを明らかにすることを目的として行った。その中で、DSB修復の最終段階でその結合に関わるXRCC4に関して、これまで我々および他のグループが同定した6カ所のリン酸化部位全てに対するリン酸化状態特異的抗体を作製し、リン酸化の放射線に対する応答を明らかにした。また、リン酸化状態変異体の解析から、DSB修復において重要な部位を明らかにした。さらに、小頭症、小人症などの患者で見つかったXRCC4変異体の解析を行い、機能との関係を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNA二重鎖切断(DSB)は、放射線によって生じる種々のDNA損傷の中で最も重篤であり、がん放射線治療の成否の鍵を握ると考えられている。DNA-PKはDSBの「センサー」として注目されてきたが、DSB修復過程において、どのタンパク質を、何のためにリン酸化するかは20年以上未解明のままであった。本研究で、DSBの修復過程の最終段階でのDNA末端の結合に関わるXRCC4のリン酸化の放射線に対する応答、DSB修復における重要性が明らかになった。本研究の成果は、DSB修復過程の理解の深化とともに、がん放射線治療における放射線感受性の予測や増感剤開発などに示唆を与えるものである。
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