研究課題
基盤研究(B)
トリブチルスズ (TBT) が転写因子である核呼吸因子-1 (NRF-1) を抑制することを詳細に明らかにし、NRF-1発現低下の原因がNRF-1遺伝子転写調節領域の高メチル化であることを突きとめた。また、NRF-1をノックダウンするとリソソーム関連タンパク質の発現が上昇し、これはリソソーム機能が低下することにより代償的に誘導された可能性が考えられる。
有機スズの神経毒性メカニズムは以前から報告されていたものの、そのメカニズムはほとんど明らかになっていなかった。今回低濃度有機スズの毒性メカニズムの一端に、NRF-1という転写因子の低下が関与すること、またなぜNRF-1が低下するのかを明らかにしたことは、環境中に広く存在する化学物質の毒性を明らかにし、その毒性を抑制する方法を考える上で興味深い知見である。
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