研究課題/領域番号 |
15H02907
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
奥田 徹哉 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (20443179)
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研究分担者 |
森田 直樹 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ付 (60371085)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2015年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | ケトン食 / ガングリオシド / てんかん / GM2A / ST3GAL2 / 脂肪肝 / VLDLR / レプチン / ケトン産生食 / ローカーボダイエット / スフィンゴ糖脂質 / 糖質制限食 / 糖鎖マーカー / 糖鎖抗原 / 糖脂質 / 脳神経疾患 / 糖鎖 / 糖タンパク質 |
研究成果の概要 |
低糖質・高脂肪の組成を特徴とするケトン食は、体内で糖質の代わりに脂肪をエネルギー源として優先的に利用するための食餌である。この栄養バランスの変化による細胞応答の誘導は、ケトン食によるてんかんや肥満の改善作用の分子基盤となるが、その詳細については不明な点が多い。本研究では、遺伝性てんかんの発症に関わるガングリオシドに着目した研究を実施し、ケトン食の摂取がマウスの肝臓や中枢神経組織にて代謝関連遺伝子の転写制御を介してガングリオシドの発現増加を誘導することを見出した。主に変化する遺伝子としてGm2aとSt3gal2を同定し、血清中のガングリオシドの含量がこの作用の指標となりうることも見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
てんかん患者の約3割は治療薬が奏効しないが、ケトン食はこのような難治性てんかんであっても改善できる。しかし、食べにくい、重度の便秘になるなど課題も多い。本研究によりケトン食の分子作用点が解明され、その作用を評価するための分子マーカーを開発できれば、その応用により患者に負担の少ないてんかん治療食の開発や創薬へとつながる点に社会的な意義がある。また、研究対象とするガングリオシドは様々な神経疾患の原因となるが、中枢神経組織における機能・役割は明確になっておらず、その解明につながる成果が期待できる点に学術的な意義がある。
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