研究課題/領域番号 |
15H02980
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
川島 洋人 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (60381331)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2016年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2015年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 危機管理 / 鑑識学 / 輸入食品 / 残留農薬 / 環境分析 / 安定同位体 / 安定同位体比 |
研究成果の概要 |
2000年代後半になり,高極性(水溶性)かつ不揮発性の個別成分ごとの安定同位体比の新たな分析手法として液体クロマトグラフ/安定同位体比質量分析計(LC/IRMS)が実用化されはじめた。しかし, LC/IRMSは,非常に取扱いが難しく,安定した分析ができる研究機関は国内外でほとんどないのが現状である。そこで,本研究では大きく3つの研究を行った。まず1つ目は,LC/IRMSにおける高精度・高確度分析法の開発を行った。2つ目は,はちみつ中の糖類と有機酸を分析し,偽和判定と成分間の関係性を調査した。3つ目は,LC/IRMSを用いた農薬類の分析法の確立を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,既存のLC/IRMSに新たにポストカラム法を追加し,また,装置内部の多くの部品類も新たにした分析装置を開発した。その結果,高精度と高精度な分析が可能となり,今後は,多様な成分に応用され始めていくと考えている。また,実際に本装置を用いて,市販で販売されている116個のはちみつのうち,近年開発された国際的な判別基準を用いると,39個が何らかの疑いのあるはちみつであり,77個が純粋なはちみつであると識別された。今のところ,国内ではこのような測定事例はないが,今後はさらに活発に研究が進むことが予測され,はちみつ類などの真贋が問われるのではないかと考えている。
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