研究課題/領域番号 |
15H03069
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
本田 靖 筑波大学, 体育系, 教授 (20165616)
|
研究分担者 |
西保 岳 筑波大学, 体育系, 教授 (90237751)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2016年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2015年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
|
キーワード | 地球温暖化 / 暑熱 / 換気量 / 温暖化 / 気候変動 / 暑熱耐性 / 運動 / 付加的価値 / 体温調節 |
研究成果の概要 |
暑熱下運動時の新しい暑熱対策方法として、1)冷気吸入法は、深部体温上昇を抑制する、2)下肢冷却法は、運動時の呼吸代謝応答や主観的な辛さや温度感覚を改善する、3)下肢段階的着圧タイツ着用は、体温上昇時の換気亢進反応を抑制すること、などで有効であることが示唆された。 新しいシミュレーション方法によって熱関連超過死亡を評価すると、気温1.5℃上昇に比べ、4.0℃上昇では今世紀末に超過死亡数がおよそ倍近くとなった。ただし、50%自動的適応を仮定すると、仮定しない場合に比べて約2割減少することが明らかとなった。アジア、欧米の検討から、自動的適応に関して、推測が単純でないことも新たに明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球温暖化対策は地球環境問題の中でも最重要の課題と考えられている。対策として、個人で行なう方法と行政が行なう方法を平行して開発する必要がある。個人としてできる方法として、新たな3つの方法の生理学的根拠を提示できたことには意義があると考えられる。また、行政的な対策は、evidence based policy makingの考え方に則って行われなくてはならず、そのためには、科学的な裏付けのある方法で気候変動の影響評価・将来予測を行う必要がある。本研究は、世界で初めての熱関連超過死亡全球将来予測法を発展させたもので、今後の政策の基礎として用いられるものと考えられる。
|