研究課題/領域番号 |
15H03126
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基盤・社会脳科学
|
研究機関 | 獨協医科大学 (2018) 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) (2015-2017) |
研究代表者 |
神作 憲司 獨協医科大学, 医学部, 教授 (60399318)
|
研究分担者 |
高野 弘二 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 脳機能系障害研究部, 研究員 (00510588)
|
研究協力者 |
川瀬 利弘
佐藤 勇起
岡原 陽二
林 奈々
ハルダー セバスチャン
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2015年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
|
キーワード | 自己 / 身体 / 環境 / BMI / コミュニケーション |
研究成果の概要 |
本研究では、拡張された身体と環境との相互作用の脳内表現を明らかとするための研究を行った。まず、前腕切断者が義手を装着した状態で腕を交差させ、健側の指先および義手の先端の刺激に対し時間順序判断を行った場合、健側の指先と切断端の刺激の場合に比べ、時間順序が逆転する錯覚が大きくなり、身体表象の変化が示唆された。また、健常者と切断者が筋電を用いて運動補助装置を操作したところ、身体所有感と運動主体感が装置に拡張することが示された。さらにマウスを対象とし、ゴム製の尾を準備してラバーハンド課題と同様の実験を行ったところ、類似の錯覚が生じることを見出した。これは、マウスの身体性を評価する実験系となり得る。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
切断者を対象とした一連の実験の結果は、義手や自身で操作できる運動補助装置に身体性が拡張していることを示唆するものであり、自分の身体の一部となる義手の開発などに向け、有用な知見となり得る。また、マウスの尾に対するラバーハンド錯覚と類似した錯覚は、これまでヒトやサルのみで報告されていた現象をはじめてマウスで報告したものであり、身体に関する脳内表現をニューロンレベルで明らかとするために貢献し得る。
|