研究課題/領域番号 |
15H03130
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田原 史起 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (20308563)
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研究分担者 |
大澤 肇 中部大学, 国際関係学部, 准教授 (00469636)
松村 史穂 北海道大学, 経済学研究院, 准教授 (50615953)
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研究協力者 |
角崎 信也
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2015年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 都市=農村関係 / 県域社会 / 人的環流 / 中国 |
研究成果の概要 |
本研究課題は,現代中国を理解するうえでの最重要テーマの一つである都市=農村関係につき、「県域社会」を舞台とした「人的環流」に着眼し、それら二重の視角から読み解くことで、中国社会に対する新しい動態的な理解の仕方を提示した。研究期間中、メンバーは①中国全土に跨る北京、山東、江西、甘粛、貴州、広西の諸省に属する諸県において現地調査を通じたデータの集積を行った。②この基礎の上に立ち、それぞれの県域について、(a)政治・行政システムによる人的環流、(b)労働市場による人的環流、(c)教育システムによる人的環流、という三種のアプローチによる都市=農村関係のケース・スタディの執筆を開始した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題の遂行により、中華民国期から現在までの都市=農村間は、従来、考えられてきた以上に、頻繁で密接な相互連関を持ってきた点が明らかになった。このことにより、都市・農村の「二元構造」という現在の中国研究学界の暗黙の前提は問い直されることになる。さらにこの認識の転換は、「都市の繁栄の下で苦しむ悲惨な農民」という、国内外にしぶとく流布する中国イメージを矯正するうえでも示唆に富んだ研究成果となった。
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