研究課題/領域番号 |
15H03135
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 新潟国際情報大学 (2016-2019) 名古屋大学 (2015) |
研究代表者 |
瀬戸 裕之 新潟国際情報大学, 国際学部, 准教授 (90511220)
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研究分担者 |
河野 泰之 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 教授 (80183804)
片岡 樹 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (10513517)
岩井 美佐紀 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (80316819)
小島 敬裕 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (10586382)
倉島 孝行 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 研究員 (20533011)
佐藤 奈穂 金城学院大学, 国際情報学部, 准教授 (10600108)
西本 太 長崎大学, 熱帯医学・グローバルヘルス研究科, 助教 (60442539)
今村 真央 山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (60748135)
大野 美紀子 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 助教 (80406701)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2015年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 東南アジア / 戦争 / 地域住民 / 避難民 / 女性 / 少数民族 / 投降者 / 生存戦略 / 紛争 / レジリエンス / 復興 / 大陸部 / 内陸部 / 地域研究 |
研究成果の概要 |
本研究は,東南アジア大陸部地域を「長期にわたる戦争により地域住民の生活が大きな影響を被った地域(=被戦争社会)」と位置づけ,この地域の社会変容を再考することを試みた研究である。戦争を経験した地域住民(特に戦争避難民,女性,少数民族,投降者)に対するインタビュー調査の結果,彼らは,戦争による移住や社会的分断を経験しながらも,移住後に異なった民族・宗教集団が共存する新たなコミュニティーを形成し,政府や軍に対して選択的に協力的/非協力的に対応し,地域で新たに商品作物栽培を展開するなど,戦争を契機とする新しい社会関係の構築と生業の展開を行っている事例が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,東南アジア大陸部を「被戦争社会」と位置づけ,この地域の社会変化について,従来,調査・分析されることが少なかった戦争期と戦後期の変化の連続性といった点に着目し,避難民,女性,少数民族,投降者といった公的に記録されることがない戦争経験者の体験に基づいて再考する研究であり,この地域を戦争経験者の様々な生存戦略が生み出した社会であると捉える新たな視点を提示した。このように,戦争が地域住民の生活に与えた影響を明らかにすることは,日本を含めた戦争を経験した国々の戦後社会を理解する上での知見も提供すると考える。
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