研究課題/領域番号 |
15H03157
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
水上 雅晴 中央大学, 文学部, 教授 (60261260)
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研究分担者 |
小幡 敏行 横浜市立大学, 国際総合科学部(八景キャンパス), 准教授 (10285158)
鶴成 久章 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (20294845)
名和 敏光 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (30291868)
末永 高康 広島大学, 文学研究科, 教授 (30305106)
武田 時昌 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (50179644)
石井 行雄 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60241402)
近藤 浩之 北海道大学, 文学研究科, 教授 (60322773)
高田 宗平 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 客員研究員 (80597188)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2015年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 年号 / 漢学 / 漢籍 / 東アジア / 博士家 / 王権 / 術数 / 難陳 / 経学 / 文献学 / 校勘 / 経書 / 日本漢学 / 記録 / テキスト / 元秘抄 / 元秘別録 / 紀伝道 |
研究成果の概要 |
日本の大半の年号が漢籍の出典を持つことはよく知られているが、典拠として使われた漢籍については、学術的な調査・考察の対象となったことがほとんどない。本研究は、新元号を決める会議に提出される「年号勘文」と呼ばれる文書や「難陳」と呼ばれる討議に着目し、これらの中で引かれる漢籍と引用文の調査と分析を中心に研究を進め、国内における漢籍の伝来・受容に関して新たな資料群を見出した。「年号勘文資料」と名づけられるこれらの資料群を対象として進めた研究は、『日本漢籍珍稀資料(年号之部)』全5冊(上海社会科学院出版社、2018年)と『年号と東アジア』(八木書店、2019年)の2点に結実した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本には漢籍の古刊本や古写本が多く残っており、これらに対する研究は、「域外漢籍」、すなわち中国から見て国外に存する漢籍類に対する研究の主要部分を占める。「域外漢籍」は、中国学の中でも国際的に注目されている領域であり、新たな研究資料の開拓が求められている。本研究を通して、国内の年号関係資料には、漢籍の古いテキストはもとより、中国で失われた漢籍の文章、さらには現存の諸文献には全く見えない文章まで含まれていて、「域外漢籍」研究の発展に貢献できる資料群であることが明らかとなった。研究活動を通して得られた知見をもとに編集・刊行した書物2種は、今後の年号研究の基本文献とない得るものである。
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