研究課題/領域番号 |
15H03162
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 明治学院大学 (2018) 立教大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
久保田 浩 明治学院大学, 国際学部, 教授 (60434205)
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研究分担者 |
鶴岡 賀雄 南山大学, 南山宗教文化研究所, 研究員 (60180056)
深澤 英隆 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (30208912)
前田 良三 立教大学, 文学部, 教授 (90157149)
江川 純一 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (40636693)
渡辺 優 天理大学, 人間学部, 講師 (40736857)
阿部 善彦 立教大学, 文学部, 准教授 (40724266)
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研究協力者 |
奥山 史亮
齋藤 正樹
堀 雅彦
藁科 智恵
Antoni Klaus
Auffarth Christoph
Dietschy Beat
Horres Robert
崔 正和
Schrimpf Monika
Weiss David
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2015年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 宗教思想 / 宗教理論 / 系譜学 / 概念史 / 近代 / 宗教概念論 / 宗教学 / 神秘主義 / 宗教概念 / ヨーロッパ宗教史 / 知識社会学 |
研究成果の概要 |
1960年代以降の宗教研究において展開してきた概念史的・系譜学的自己反省を踏まえ、本研究は宗教思想研究において伝統的に使用されてきた諸概念(「神秘主義」と訳されるmysticismおよびそれに関連する諸概念)の成立ならびに確立の歴史をたどり、それらが、ある特定の現象を記述し、分析する目的のために「学問的」に作られた術語であるよりも、17世紀以来のヨーロッパ宗教史・文化史的文脈の中で生まれ、かつ学問的概念としても彫琢されていったものであることを明らかにした。それは同時に、通常、非宗教的であると特徴づけられる「近代」における「学問」が帯びる宗教性と、「宗教」が帯びる学問性との関連をも物語っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で考察した関連諸概念の歴史的形成は、一方で制度化しつつある学問的宗教研究と、他方で宗教思想・運動の双方が、いまだ明確に相互に分化していない歴史的・地域的状況で進行してきた。この知見は、現在の宗教研究者が、宗教言説と学問言説との関係を改めて批判的に検討するための出発点となる。まず、従来考察の対象とはされてこなかった宗教思想研究における諸概念を批判的に検討することを通して、今後の宗教研究の理論形成を考える際の基本的視座を例示した。また、ヨーロッパ近代ならびにそれを受容した日本近代における、宗教と学問との関係を再考するための方法的な洞察を提供することもできた。
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