研究課題/領域番号 |
15H03170
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 金沢美術工芸大学 |
研究代表者 |
保井 亜弓 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 教授 (30275086)
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研究分担者 |
幸福 輝 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 学芸課, リサーチフェロー (00150045)
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研究協力者 |
吉澤 京子
田中 久美子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2015年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | エッチング / ドイツ / ネーデルラント・オランダ / イタリア / フランス / オランダ・ネーデルラント / 美術史 / 版画 / ヨーロッパ / ネーデルラント / オランダ |
研究成果の概要 |
本研究はドイツ、ネーデルラント・オランダ、イタリア、フランスの専門家によるヨーロッパの初期エッチングについての共同研究である。エッチングの始まりが15世紀末ドイツの鉄版エッチングであることは知られているが、その後の展開は詳細には研究されていない。本研究では、それぞれの地域における初期エッチングの16世紀における発展とこの技法の当時の特徴を主に明らかにした。 研究成果は、保井亜弓「16世紀ドイツのエッチング―鉄版エッチングから銅版エッチングへ」、幸福輝「銅版画のパラゴーネ―エッチングの歴史記述的研究」、吉澤京子「イタリアの初期エッチング」、田中久美子「フォンテーヌブロー派のエッチング」である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、ヨーロッパ各国での初期エッチングの展開を、研究分担者それぞれの視点から詳細に分析した点にある。 初期のエッチングは当時の版画家たちを魅了したものの、その多くがわずかの作品を残すのみでこの技法から離れている。そのために初期エッチングの試みは「失敗した実験」とも呼ばれているが、実際にはさまざまな試みがあり、多様な表現が試みられていることが明らかになった。一般の版画史においては、エッチングはその発明の記述に次いで17世紀の作品を主に論じるが、その間の重要な展開を示すことができた。また、メトロポリタン美術館ゲスト・キュレーターのキャサリン・ジェンキンス氏を招聘し講演を行った。
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