研究課題/領域番号 |
15H03200
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
福嶋 伸洋 共立女子大学, 文芸学部, 准教授 (00711847)
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研究分担者 |
中村 隆之 早稲田大学, 法学学術院, 准教授 (20510085)
中丸 禎子 東京理科大学, 理学部第一部教養学科, 准教授 (50609287)
鵜戸 聡 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (70713981)
三枝 大修 成城大学, 経済学部, 准教授 (80707662)
細田 和江 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (80779570)
奥 彩子 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (90513169)
古川 哲 聖心女子大学, 文学部, 非常勤講師 (60714459)
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研究協力者 |
金子 奈美
小林 久子
山辺 弦
古川 哲
中村 菜穂
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2015年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | ポスト世界文学 / オラリティ(口承性) / 島嶼性 / マイナー文学 / オラリティ / 多言語横断 / マイナー言語 / 小さな文学 / 風景論 / 東欧文学 / 学生運動 / 動物表象 / バスク文学 / オートフィクション |
研究成果の概要 |
これまで「世界文学」の正典は、欧米の文学界(文学作品の出版・読者・批評などによって構成される世界)を中心に定められ、全集などが編まれてきたが、わたしたちは、欧米という地政学的な「中心」から外れた、「半周縁」や「周縁」と位置づけられる言語や地域の文学を、その口承性(文字で書かれ、多くの場合は黙読される文学と対比されるものとして)や、島嶼性(地理的に中心と離れて、独特の発展を遂げるものとして)に着目して扱った。さまざまな国・言語を研究対象とする文学研究者が集まって研究内容を発表し、討議することを通じて、「世界文学」についての新たな視座を探ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、文学作品の翻訳において目立った成果を上げることができた。研究協力者の金子奈美がバスク語から翻訳した長篇小説『ムシェ 小さな英雄の物語』(2015年刊)は第2回日本翻訳大賞を受賞した。研究代表者の福嶋伸洋は、ヴィニシウス・ヂ・モライスの戯曲『オルフェウ・ダ・コンセイサォン』をポルトガル語から訳した(2016年刊)。また、研究分担者の鵜戸聡はカメル・ダーウドの小説『もう一つの「異邦人」』をフランス語から訳した(2019年刊)。本研究に参加した研究者それぞれが、これまで注目されることの少なかった言語・地域の文学作品に光を当てるような研究を行い、新しい世界文学の地図を示すことができた。
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