研究課題/領域番号 |
15H03211
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
岸江 信介 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 教授 (90271460)
|
研究分担者 |
松丸 真大 滋賀大学, 教育学部, 教授 (30379218)
西尾 純二 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (60314340)
中井 精一 富山大学, 人文学部, 教授 (90303198)
真田 信治 奈良大学, 文学部, 教授 (00099912)
|
研究協力者 |
鳥谷 善史
峪口 有香子
清水 勇吉
塩川 奈々美
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2015年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
|
キーワード | 発話行為 / 有敬語・無敬語地帯 / 全国調査 / 男女差 / 都市言語 / 気遣い表現 / 有敬語地帯 / 配慮表現 / 語用論 / 近畿方言 / 場面差 / 地域差 / 有敬語地域 / 京都方言 / 語用論的視点 / 待遇表現との関連 |
研究成果の概要 |
近畿地方での配慮表現の実態を解明するため、大阪市、京都市、淡路島、新宮市・熊野市で各地生え抜きの高齢者を対象に各々約90名ずつの面接調査を実施した。各々の調査結果はその都度、報告書にまとめて刊行したが、大阪市や京都市などの有敬語地域における配慮表現の実態と、無敬語地域の淡路島や熊野灘地域の配慮のあり方を比較することに心がけた。この結果、京都市や大阪市など、都市部ではウチ/ソトといった意識にもとづいて敬語や配慮表現が使い分けられるが、淡路島や熊野灘沿岸地方は、ウチ社会中心であるため、ウチ/ソトで使い分けられることが少ないことが判明した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、近畿地方には、有敬語の方言と無敬語の方言があることは知られていた。本研究では、これら有敬語地域と無敬語の地域で、配慮表現に関する多人数調査を実施し、この違いが社会構造の差に基づいているのではないかという仮説を導いた。有敬語方言ではウチ/ソトといった場面にもとづいて敬語や配慮表現が使い分けられるが、無敬語地域では当該の社会の構成員が相互に親しいため、ウチ社会中心の社会であるため、敬語や配慮表現の使い分けをする必要がない傾向にある。というよりもむしろ、敬語そのものが必要ではないということが明らかになった。
|